止めときゃいいのにとは云うけれど・・・
200V→100Vトランス、TX-1000の脚が30HG20HR/3Pに落ち着いた(前々回の記事)ので、この時に比較で使うために手に入れた
OPT-30HG20SS HR/3Pを、アキュフェーズのクリーン電源PS520の脚として試してみた。
「試聴記事」にあるような、PS520の脚(鉄製0,4Kg/1個)の下に直列で置いたのでは、思ったほどの成果が出なくて、脚をずらして隣に置いて聴いてみた。
この方が、石英インシュレーターの効果が顕著である。
デフォルトの鉄製の脚よりも、レンジが上下に伸びて、繊細な情報がよく出てくる。
有機的な温度感のある自然な音楽が鳴りだしている。
ああ~、いいなーということで、止めとけばよかった(?)のだろうが、ここでまた、町内の住人「件の友人」が宣ったのであります。
「おい、借りたGR-SS未だ返してねんだろ。聴いてみべーよ!」と。
左から、デフォルトの脚(鉄製0,4Kg)、GR-SS、30HG20SS HRである。
例によって、9×9×20cmの欅の角材(明治時代の民家を解体した時の柱から曲りをへずって角材としてもらったもので、よく乾燥している)の上に置いて聴き比べてみた。(というか、聞く前から結果は判っていたのだが・・・)
30HG20SS HRでは、まろやかでふくよかなのは良いのだが、比較すると若干高域が物足りないと思うところがある。ピアノやヴァイオリンで、大好きなところが甘くなってしまうのだが、GR-SSではその不満が無い。
低域の伸びや質感は、文句なくGR-SSが勝っている。
それだけを聞いていたなら、まあ、文句はあるまいと思うが、GR-SSを聴いてしまってからでは、もう戻れないのだ。全く、いつものパターンであるが、仕方がないとしか言いようがないのであった。
担当者に電話してGR-SS/3pを買うことにしたが、在庫がないとの事、一か月ほどかかるのでそれまでその傷がある物をお使いくださいとの、誠に有難いお返事を戴きました。
お陰様でじっくりと試すことが出来ました。
当初は上の写真の様に、デフォルトの脚の内側にGR-SSを置いてみましたが、特に悪くはないが、こうなると鉄製の脚(0,4Kg)が気になりだしました。
ネジで止めてあるだけでしたので、容易にこの鉄脚を外すことが出来ました。(いつでも簡単に元に戻せます)
位置決めを慎重に行いました。
3点支持です。後ろ2点はデフォルトと同じ位置にし、前1点は3角形の頂点に置きました。
更に音楽が、有機的でしかもふくよかで、繊細です。
これは、いいですね。
高域は結構これに近い音を出していたこともありますが、同時に、AUTOGRAPHからこんなにも締まっていてしかも軽い低音が出てくるとは、驚くやら、嬉しいやら、有難い事であります。
鉄脚が余計な響きを出していたか、或いは、抑圧していたかは定かではありませんが、外して正解でした。
ターンテーブルシート、AUTOGRAPHの脚、そしてPS520の脚、まさに三位一体となって音楽を鳴らしていると思わずにはいられない。