シンプル イズ ベスト
春まだ浅き日の午後、球友親父さんが、かねてお願いしておいたVAR抵抗120KΩと180KΩをそれぞれ2個届けに来てくれました。
パーツコネクションからVARをお求めになると伺ったので、便乗させて戴きました。
左、180KΩ(90KΩのシリーズですが、製造元での合成ですのでこれ以上は望めません。自分で勝手に半田付けしたものよりは信頼性もあり、音もいいでしょう。)
中と右、120KΩ(今のところ1個仕様ではこの値が一番大きい様です。)
WE349A(3結)のグリッドリークRです。2個繋がっている(シリーズにしてある)のが見えます。
上、アンプから外したVAR147KΩ(100+47KΩ)です。
下、カナダからやってきた120KΩです。
カットオフ周波数は147kΩのとき4,05Hzで、120KΩでは4,96Hzとなりますが、まあ、小生の駄耳では判別できますまい、ということでしょう。
SILMIC Ⅱの左に見える小さい1っ個が新しい349AグリッドリークRです。
「抵抗」は半分になったということでしょう。
精神衛生上もいいと思います。
上、300B用の247KΩ(100+100+47KΩ)です。
下、新しい180KΩ(90+90KΩ)です、現状では、シリーズでもまあしょうがない、自作よりはずっといいだろうというところです。
こちらのカットオフは、1,3Hzが1,7Hzとなりますが、全く問題ありません。
まあ、グリッドリークRの値が低くなれば、球は楽になるのでしょうから、悪くはないと思います。
(文科系オーディオの独断ですので、保証は出来ません。念のため)
300BのグリッドリークR奇麗に収まりました。
初発の印象としては、細身で硬め、ちょっとストイックかな?というところでした。
1週間ほどすると、細身に感じたのは高域のにじみが減った(比較すると)からであり、硬めだった音色も滑らかで艶っぽくなりました。
ピアノのアタックと消え際が素敵です。
シューマンのB面、ウェーバーのコンツェルトシュトゥック ヘ短調Op73を聴きました。
ブレンデルのピアノの美しいこと、飴色キャップのM/RED in AUTOGRAPHが嬉々として歌っています。 久し振りにピアノの音色に酔いしれました。
むかしむかし先生のお許しを得ては弾いていた、ヤマハのグランドピアノG7(鍵盤が象牙で出来ており白というよりは黄色っぽくて若干タッチは重いが手によくなじみました。)の響きを思い出しました。
我が腕前は、まあ、エリーゼはOK,月光のソナタは第一楽はOK,第二楽章以降はハチャメチャという程度(月光のドナタ・誰の作品か分からない、とか月光のゾナダ・これ以上濁れない、とか揶揄されていました)ですので、いい音が出るわけもないのですが、それでもこのグランドピアノの響きは、その後弾かせて戴いたグランドピアノの音とは違って素晴らしかったなと思っています。
やはり、抵抗のシリーズやパラは音質が落ちると言われた先達の教えは伊達ではありませんでした。
かのVISHAY VAR と雖も例外ではなかったということです。