未聴の世界へ
前回の記事の老夫婦(多分一回りくらい上)に触発され、「歩けるうち、見えるうち、聞こえるうち」にと、何年か振りに先月末、日光の中禅寺湖に遊びに行ってきました。
今まで何回か出かけたが、いつも大混雑で見送っていた所です。今回は、是非ともと云うことで、以前とは異なって未明に起き、朝早く出かけました。
「竜頭の滝」です。実物は轟音も含めて迫力があります。
「りゅうずのたき は奥日光でも最も早く紅葉する場所としても有名で、湯の湖から流れてくる湯川が戦場ヶ原を通り中禅寺湖に注ぐ手前で滝になっています。(解説)」
ここの紅葉は終わっていました。『ピンポイントで訪れないと鑑賞できない』そうです。
駐車場から滝に向かって登っていく道の紅葉は大層色鮮やかでした。
(バカチョンのデジカメ+腕、ご容赦を・・・) やはり、その千載一遇の時(チャンス)を逸することのない決断(行動)力がないと、未知の世界を覗くことは出来ないようであります。
ところで、「聞こえるうち」にの再生音楽ですが、
左、NORDOSTインターコネクトケーブルVALHALLA2 1、5m(RCA)(件の店舗用をお借りしたもの)
右、昨年十数年愛用したAC Design CONCLUSION 1、4からグレードアップしたCARDAS CLEAR BEYOND 〃 1m(〃)
クリアー・ビヨンドに特に不満はなかったのだが、「北の大地」からそれとなく吹いてくるNORDOST風に、いつの間にか、かせてしまい聞いてしまったのが事始めであります。
VALHALLA2はBEYONDに比して、再生される音楽が更に滑らかです。
高域情報はほぼ互角ですが、低域がよく伸びてほぐれています。我がAUTOGRAPHからこのように軽くて優しい低音を聞くのは初めてです。
M/RED(飴色キャップ)と雖も、こんなにも素敵な低域が鳴るのです。良い信号を入れてやれば、反応すると云う事です。ゆめゆめ、SPユニットの所為にしてはなりません。
ということで、暫くは、VALHALLA2インコネ(フォノイコ~プリ)を楽しんでおりましたが、またぞろ、件の虫が疼いて、よせばいいのに何回目かも分からない程覗いているのに、見てしまいました。
「ODIN 2 は VALHALLA 2 の精彩感の上に「豊潤」「優美」という今まで欲していた要素が音に乗ります。特に色彩感は圧倒的で、これは初めての経験で最初は戸惑いました。
オケの弦は緩やかに消え入る最後まで色彩感を失いません。”音に乗る”という表現は語弊があるかも知れません。圧倒的な情報量故に広大な空間再現をもたらすと理解すべきでしょう。決して”演出”を伴うものではありません。両者は個性の違う製品ではなくラインナップ上のグレードの違いであることを見せつけられました」
仕方がないのでメールを書いた、「店長何とかODIN2を聞かしてくれ!」と。
お返事は、「RCAはエレクトリにも貸し出し用は無い(Analog親爺は虐げられているのだった?)」とのことで、バランスケーブル1,8mが届いた。
左が、VALHALLA2インコネRCAが送られてきた箱で、
右が、ODIN2インコネバランスが送られてきた箱です。(物々しい?)
左、ODIN2 バランスケーブル1,8m
右、VALHALLA2 RCAケーブル
フォノイコ専用使用としているJPA66のフォノ出力には、RCA端子しか無いので、折角送って戴いたODIN2バランスは繋がらない。
そこで、JPA66のフラットアンプを通した出力だとバランスもあるので、不本意ながら一段増やしての使用となってしまいました。
左2本、デフォルトの球ECC99(JJ製)
右2本、シルバニアの’50年代のブラックプレートの12BH7球
デフォルト球のJJも悪くは無いが、何かイマイチしっくりこない気がするので、手持ちの中からこれはという球を探してみたら、シルバニア’50年代ブラックプレートがGoodであった。それぞれの装置や嗜好により相性もあろうが、小生宅ではこの2本がベストであった。
取り敢えず落ち着いたので、JPA66のフラットアンプを通したというハンデを含んだODIN2バランスケーブルとフォノ出力(フィックスド)VALHALLA2インコネRCAの、楽しくもまた切ない聴き比べが始まったのであります。
次回に続く。