2026年 04月 01日
まだ見ぬ方の花 |
PP2000
牛臥山去年のアームの先換えてまだ見ぬ方の楽を訪ねん
山間の自遊人
2003年頃、オーディオクラフトのMCから同じ松下氏のEMINENTを導入し、GLが出るとグレードアップして20年余針交換を何度もしながら楽しんできました。
昨年、秋も深まったころ「件の若い衆」が、「フェーズメーションのPP2000試聴してきました。いいです。レンジが広くて、音場が深くて、実体感があって、親爺さんの求めているサウンドですよ!」と宣わっていきました。
彼は、オリジナル盤しか聴かないし、演奏にも再生音にも一家言持って居る人物で、今までも随分と新しい情報をもたらしてくれています。
ウムムム・・・。
とまぁ、悩みながら年も越して如月の中ころ(そういえばAYRE Twentyを導入したのもこのころだったけーなぁ)、とうとう注文してしまいました。
久びさの大物(?)で、気分が高揚しています。
金ぴかの豪華なものではなくて、黒光りのするがっしりとした筐体が信頼感を醸し出しています。
黄昏親爺最後のカートリッジか、と思うと取り出す手にも自然と柔らかな、しかし、しっかりした力が加わります。
緊張半分期待半分で、何とか取り付けましたが、
GLよりも本体で4,5gも重い、プラス石英スペーサー(2,0g)で水平バランスがこのままでは取れないのであった。
仕方がないので、針圧系を用意して2gに設定してみて、ようやくメインウエイト一番後ろでサブがいくらか(1g程度)余裕というところで、妥協することにした。
石英スペーサー(2g)を外せば対応できるが、音は「残念ながら外しては音楽が楽しめない」となってしまうので、まぁ、いつもの「結果オーライ」で行くことにした。
ムムム、お主やるな!
未だ馴染んでいないので、高域端は若干きついところがあるが、やはり「若い衆」の耳は伊達ではなかった。
上から下まで情報量がけた外れにアップしているのである。
一日1時間か1時間半前後、聞かない日もあるこの頃とては、エージングの50時間というのは結構日にちがかかるものではあったが、ようやく、本気で聴くことにしよう、ということで取り出しました。
’58年7月~8月録音 BA9刻印 フラット重量盤
久方ぶりのリヒターのマタイである。
じっくりと腰を据えて聴くことにした。
長時間は厳しいところもあるが、聴き終えた後の充足感を思うと耐えられそうでもあった。
女房の桜が咲きだしたそうですよ、という誘いにものらず、朝からお昼までずっと楽しむことができた。
聞きなれた古い盤なのに、鮮度が高くて11番をはじめテッパーがことさら美しく歌っている。
47番などは前奏のヴァイオリン(Otto Buchner)の哀切な響きにうっとりとしているとさらにアルトのテッパーが歌いだして・・・・・。
言葉にならないくらい感動したのであった。
さすが、前任者との価格の差は十分にあるな、と納得するばかりであった。
まぁ、なんといっても情報の取り出し口、ここで入力されなかった信号は決して下流では補えないのだ。
そうわかってはいても、なかなかふん切れなかったカートリッジ交換、GLには愛着もあったし、その音色も好ましいものではあったので20年も使っていたが、世の中は進歩していたのだなーと思わずにはいられなかったのであった。
傘寿を迎える今年、また、心を震わせるような「いい物」に出会うことができたなぁ~、と感謝の思いでいっぱいである。
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by sankanchi
| 2026-04-01 08:36
| プレイヤー
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