GIESEKING Ⅱ |
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2018年 03月 29日
Debussy
10日程前、GRF memoryさんのブログhttps://grfmemory.exblog.jp/28197313/にドビュッシーの記事がありましたので、久し振りにGiesekingを取り出して聴いてみました。 「ギーゼキングは六つのお話を子供に弾いて聞かせる好々爺の優しさがある。しかし、細部にまで神経を通わせた語り口である。(レコ芸、寺本氏)」 「ギーゼキングのドビュッシーは音の現実が描き出す色彩の世界である。音のニュアンスの徹底した芸術境である。そこに曲の持つ一つのポエジーが浮かび上がってくるのだ。詩を作るのでは無くて、詩を感じさせる音を作るのがギーゼキングのドビュッシーである。彼のドビュッシーは音のパレットであった。そして、このレコードはかなりな程度までパレットの色を写す事に成功したのである。(レコ芸’53年5月号)」 「第2巻はポピュラーな魅力には乏しいが、それだけ技巧が複雑で、ギーゼキングの徹底した演奏法がその特徴を遺憾なく発揮している。6曲ずつ片面に入っているのだが、第2面の6曲が全部優れている。第8曲の「水の精」の和声の特殊な音色、それでいてリズムのはっきりした演奏、録音の良さと相俟って最も傑出した出来だ。まずこれは標準的演奏のレコードといえるものであろう。(レコ芸’53年6月号)」 「ここには、ギーゼキングの最も良い面が出ている。ドビュッシーのこれらの曲のレコードとしては、最高のものの一つと考えてもいいのではないだろうか。決してひねくらないで、音の美しさを追求して。あのドビュッシーの不思議なイメージが表現されている。これは推賞できるドビュッシーのピアノ・レコードである。(レコ芸’55年4月号)」 「技巧的に大変難しく、ドビュッシーのピアノの技法を集大成したようなこの作品で、ギーゼキングは、全く唖然とするほどの演奏をしている。完全な技巧で、思いももうけぬ素晴らしいニュアンスが、どの曲にも美しく漂っている。曲が曲だけに、そう親しまれないかも知れないが、この曲にはこれ以上の表現はとても考えられないし、ギーゼキングのいつもムラの無い出来栄えの中でも一際輝いている演奏である。(レコ芸’58年11月号)」 「ギーゼキングは音の透明と洗練の中にだけドビュッシーを求めているように思われるが、これを聴くとコルトーのように情緒的な要素を表現しようとはせず、印象画の描写性はかなり意識して求めている事が感じられる。この演奏は実に純粋だ。この一語に尽きる。(レコ芸’53年9月号)」 「技巧のための技巧では無く、ピアノのソノリティを美しく生かすための技巧」といわれたギーゼキング。 フランス人のカサドシュやフランソワ盤を差し置いて、先ずドビュッシーのレコードと云う事でこれらの盤に手が出たのは、透明で粒の揃った音とタッチの美しさで群を抜いているからです。 また、ステレオで録音のよい盤も多々ある中でこれらの古い盤を選んだのには、モノではありますが、イコライザーカーブを合わせて聴くと素晴らしい世界を堪能出来るからです。 それは、選択型フォノイコライザーに始まりEA-1000やJPA66を導入したから体験できる「新しい世界」でもあります。 イコライザーカーブの整合、未体験のお方は、是非、一度お聴きになってみて下さい。
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by sankanchi
| 2018-03-29 16:15
| レコード盤(クラシック)
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2018年 03月 21日
想定外 その2 淡雪のほどろほどろに降り敷けば奈良の都し思ほゆるかも 太宰のそち大伴卿(旅人) 一昨年の11月https://sankanti.exblog.jp/27059705/で秋の仰天雪について述べました。今度は、「暑さ寒さも彼岸まで」と年寄りから伝えられてきた当地ですが、春のお彼岸の中日に雪が降っています。 「旅人」に倣って、淡雪を眺めながら、いにし世(若かりし頃のことども)を想い起こしてみるのも一興かと思います。 閑話休題 オヤイデ R1 以前の拙ブログhttps://sankanti.exblog.jp/28928845/で、オヤイデのR1を介して、200V→100VトランスTX-1000の出力をCARDAS Clear Beyond電源ケーブルに繋いでいましたが、VALHALLA2 スピーカーケーブルになって落ち着いてくると、どうもオヤイデの音というかR1コンセントのメッキの音が出てきているようです。 何というか、高域の下の方が若干強調されるようで、ラッパの音は良いものの、ヴァイオリンの音が人工臭がして気になります。 こりゃぁ何とかしなくっちゃ、と云う事でとっかかりました。 それにしても、SCRコンセントの新品、いつもながら若い衆の行動力には驚くと共に感謝です。常にアンテナを高く張って置くのだとか(情報収集力は抜群です)。 今更のように気づきましたが、先端には穴が空いています。 「コンセントさー、何を使っても多かれ少なかれそのコンセントの音が出るんだろ? だったら、この先端の穴を使ってみる手もあるよなー。」と云う事で、お得意(?)の禁じ手・直結を試すことになりました。 この状態で試聴して見ました。 「オおー、人工臭が無くなって、素直でズッと良いじゃん」、と云う事で決まりです。 ハンダが落ち着いた次の日は、高域が更に伸び、弦の合奏が優しく滑らかで、もう「にっこにこ」状態です。 またもや、「直結の威力」を体験してしまいました。 AC Design ZERO 1,4のときは、付属のプラグ&コネクターが外れましたので配線材を直付け出来ましたが、現行のClear Beyond電源ケーブルの場合(旧型のFURUTECH FI-15シリーズでは可能だった)は、CARDAS自社製になり、しっかりと嵌合されているので不可です。 よって、お遊びもここまでということになるでしょう。 それにしても、我が家のジャズ専用システムではほとんど無敵とも云うべき、オヤイデのR1コンセント(ベリリウム銅のブレードにプラチナ+パラジウムのメッキ、現行オヤイデ最強の組み合わせ)ですが、クラシック専用では素性を見抜かれてしまいました。 たった一つのコンセントでここまで音触が変わるのですから、素材を吟味することは勿論大事ですが、接点についても今一度考えさせられました。 友人、若い衆と共に勉強になったナーというのが素直な感想です。 #
by sankanchi
| 2018-03-21 14:27
| 電源関連
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2018年 03月 15日
魅了
2月3日に試聴用ケーブルをお借りして、1週間ほど楽しんでいる中にこれまた手放せなくなってしまった。(CARDAS Clear Beyond PPコードと同じ轍をふんでしまったのだ。) しかし妙に、してやられたとか乗せられたとかという後悔の念は無かった。それ程に久し振りに聴く新しいSPコードに魅了されてしまっていたのであった。 「北の信者」さんのブログ(https://sinjitara.exblog.jp/22621653/)にNORDOSTのBurn-in machineの記述があるのを参考にして、1週間ほど(150時間以上)エージングしてから出荷することを条件にして、受けて戴けた。 軽くて取り扱いも楽だし、勿論、得意の空中配線ができるのはありがたい。 今回は、よく矢印を確認して、きちんと接続しました。 新品とはいえそれなりにエージングして戴いてあるので、思っていたよりもこなれてはいたが、さすがに試聴用のケーブルの滑らかさ(柔らかさ)は未だしであった。 その後3週間余、随分と情報も増え、滑らかで美しくも優しい音楽を聞かせてくれるようになってきている。 「電線音頭を踊らされて」との「悪友」の突っ込みも、再生される音楽の素晴らしさにかき消されてしまいました。 十数年振りのスピーカーコードの更新ですが、導入して良かったです。 何かと、情報と刺激を与えてくださった北の大地の「同志」に感謝です。 一方、VALHALLA2が炙り出す課題もちらほら聞こえてきます。 まだまだ、アナログ山、頂点は見えませんが、お陰でまた元気が出てきそうです。 #
by sankanchi
| 2018-03-15 08:58
| スピーカー
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2018年 03月 08日
短くも美しく燃え
「ジャッキー」は、’61年3月1日、ロンドンでデビュー(リサイタル)し、この16歳の乙女は英音楽会を期待と希望でふくらませたとか。 初録音は、’62年17歳の時、匿名のファンから贈られた1673年製作のストラディヴァリウスの名器でなされたという。 このLPに収録されなかった「シューマン・幻想小曲集Op73」と「パラディス・シチリエンヌ」の2曲は 7インチで7EP7180 として発売された。 「デリカシーに富んだのびやかな美しさに限りない将来性を予感させるものがある。(三浦淳史・レコ芸)」 デビューの翌年、デュ・プレはエルガーのチェロ協奏曲で、オーケストラのソリストとしてデビューしています。「いざさらば夏の光よ」の哀感に満ちたこの協奏曲の美しさを歌い上げることによって、彼女の名声は確たるものになったようです。 ’76年にCBS Columbiaから発売されましたが、手が伸びるのは、やはりバルビローリ・LSOとの盤になります。 先のストラドを上回ると云われる、「ダヴィドフ」と呼ばれるストラディヴァリウスの銘器を贈られた彼女は益々その活動を活発にしていきます。 「ハイドンは彼女の代表的な名演の一つで、のびのびと楽器を歌わせた古典的な品格があり、女流らしいデリケートな表現も美しい、また、バルビローリがたっぷりとした伴奏で、実に巧みにソロを支え、生かしている。(歌崎和彦・レコ芸)」 ボッケリーニは「夫君バレンボイムの息の合ったサポートに乗って、情感豊かにのびのびと弾き上げており、その若々しい躍動感と細やかな表情付けが、大きな魅力となっている。(福本健一・レコ芸)」 「デュ・プレには迸るような音楽の豊かさがある。サン・サーンスでは、繊細さと濃厚さを十分に歌いきり、その表情の豊かさは大変なものである。シューマンでも表現力のすさまじさ、スケールの雄大さは男性チェリストも凌ぎ、朗々たる美音には心がこもりきっている。バレンボイムの指揮も彼女を深く包み込んでいる。(レコ芸’71年1月号)」 ’67年ニューヨークデビューの前に初めてデュ・プレの演奏を聞いたズービン・メータは「女の演奏家の音は普通小さい=彼女らはみんなモーツァルト・スペシャリストさ。が、このギャルは男が5人で奏いているかのように演奏する。1小節たりともオーケストラが彼女の音を圧倒するようなことはない。まったく、ビックリ仰天したな。」と語ったとか。 「すさまじい熱気だ。少しもきれいごとでない。人間の生命力のことごとくを封じ込めた朗々たる音色が、眼前から激しく飛び出してくる。時に余裕や美感を欠くほど力一杯だが、リズムの間は充分に生きており、弱音部分での気持ちを込めた音色変化など、デュ・プレの多様な芸風と表現力を示している。「森の静けさ」も激しさより温かさを主体とした名演である。(レコ芸’72年1月号)」 デュ・プレが身体に違和感を覚えたのは。’71年のことだという。 この女流天才チェリストの最期のスタジオ録音は、また、彼女の最良の遺産の一つでもある。 聞き流すことも出来ず、いつもしっかり聴いて疲れもするが、充実した感情に満たされる一枚である。そして、10年足らずの活動に思いを寄せるものである。 あと、彼女にはベートーヴェン、ブラームス、ショパン等の室内楽もあるが、また次の機会にでも触れられればと思っている。 #
by sankanchi
| 2018-03-08 10:17
| レコード盤(クラシック)
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2018年 02月 28日
直結
フォノイコライザー~プリアンプをCARDAS Clear Beyond 1,0mにすることが出来たので、次は、プリアンプ~パワーアンプ間を検討してみた。 ここもClear Beyondにする手もあったが、現用のConclusion1,4(銀単線0,6mm)でもかなり良い感じなので、この若干低域が細くなるのを改善できればなおいいかなと思い検証してみた。 下、AC Design Conclusion1,4+SLSC、1m。 例によって、何本かのコードの比較検証を始めたら、若い衆が「Conclusion1,4(0,6mm)で低域が今少しでればいいのだったら、良い物がありますよ。」といって、オヤイデFTVS-910・5N銀単線(1,05mm×2)を持ってきてくれました。 上流で使っているほどには銀の音がしないConclusion1,4ですが、CARDASと比較すると若干気になるとこも出てきてますので、「ウーン、銀線はもういいかなー」といっては見ましたが、若い衆が薦めるので、一度聴いてみるかということになりました。 「やってみなけりゃ分からない。(得意のフレーズ)」 これが何とも、情報量が多くて、癖が無くていいではありませんか。早速、2,5mを注文してしまいました。 パワーアンプの入り口のRCAジャックはなかなか気に入った物が見つかりませんでしたので、この際RCAピンと共にパスすることにしました。 FTVS-910・5N銀単線をWE348Aのラグ端子に直付けしました。+側にくっついている線は、WE348Aのトップグリッドに直付けされているConclusion1,4です。これで、先ず聴いてみましたが、いいですねー、雑味が感じられません。 自然です。銀単線を使って自然ですというのもなんですが、5N銀だからでしょうか? 所謂銀線の音色はありません。 FTVS-910をそのままWE348Aのトップグリッドに直付け出来れば理想的ですが、348Aのグリッドには100KΩの抵抗(VAR)を取り付けねばならないので、まあ、ここまでかなと思います。 端子で接続した25cmのFTVS-910は剝いて片側(+側)をトップグリッドに直付けしました。 まあ、こんなお遊びは、正統派から見れば「禁じ手」でしょうが、自分一人のためのアンプですので「お構いなく」というところでしょうか。 何とも伸びやかで、自然な感じです。黙っていれば誰も銀の単線とは思いますまい。 0,6mmが1,05mmになったからか、時代的にも4N以下だったものが5N銀単線になったからか、理屈は分かりませんが、優れ物と思います。 線材2,5mで一寸工夫すればこれだけの音楽が鳴るのですから、自作も馬鹿には出来ません。尤も、ここに来るまでの他の機器の能力が高いからであることは云うまでもありませんが、それでも、素晴らしいです。 オヤイデの線材には、威勢のいい(メリハリ調)のはよいが、今少ししっとりと鳴るのは無いのかと感じる物が多かったですが、このFTVSー910、クラシック愛好家でも使えそうです。 因みに、RCAピンにSLSCを使うとオヤイデらしさ(?)が出てくるようです。 Clear Beyondを導入して、ヴァイオリンが雑味が無く美しく鳴る(従前と比して)ようになったと述べましたが、このFTVSー910を加えると更に繊細で、抒情的なバルビローリの歌を味わうことが出来る様になってきています。 こうなると久方ぶりの「電線音頭」、今少し踊ってみようかという気持ちが涌いてきました。 レコード棚で静かにしていたオリジナル盤が、二昔も経って、我も我もと動き出すかも知れません。 #
by sankanchi
| 2018-02-28 10:02
| WE300Bシングルアンプ
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