Analog親爺とTANNOY Autograph:真空管
2023-10-31T08:42:01+09:00
sankanchi
TANNOYやオリジナル盤等の文化遺産ともいうべき「物」を仮にお預かりしています。そろそろ次世代に引き継がねばならなくなるでしょう。
Excite Blog
Tung Sol Black Glass Round Plate Top Oval Mica
http://sankanti.exblog.jp/32068988/
2020-12-25T09:37:00+09:00
2020-12-25T09:37:36+09:00
2020-12-25T09:37:36+09:00
sankanchi
真空管
長年探し求めていた、「Tung Sol Black Glass Round Plate Top Oval Mica」をe-Byeで見つけた。それも同じ人物から、2か月続けて出たのだ。
現状は、
JAN CRC 5692を使ってジャズを聴いている。
左の2本が現用品で、一番左は「カメラの岩本(札幌)」で購入したもの。CRCの5692としてもかなり高額であったが、元箱(軍箱)付きのNOS品ということであり、音も納得ものである。その右はヤフオクで手に入れた数本の内センター脚が取れている物だが、これも音がいいのでペアーを組ましている。
(残りは「件の友人」等がもっていった。)
右の2本は、元箱付きの極上品ということで、この秋思わずポチしてしまったものである。音も文句は無いが、予備としてしまっておいてある。(予備球がいるほど聞けるのかねー?という声もないではないが・・・)
裏面である。
〇にRCAと四角のマーク、初期のJAN CRC 5692の印とか、マニアには堪らない「絵」かも。
テナーのぶッとい音が堪らないし、ラッパの抜けも良好である。
こうしたレコードを楽しむには、もってこいの球ではある。
じゃぁ、それでいいじゃないか、ということなのだが、・・・。
JAN CRC 元箱付きのペアー球を9月に落札して、10月の中頃、「Tung Sol Black Glass Round Plate Top Oval Mica」の本物(それらしきものは随分と出てはいるが)が、eーByeに出ているではないか!
本物を見るのは、20年ぶりくらいであろう。
前後の見境もなく、ポチしてしまった。「Black Glass」である。
数週間後、手にして音を聴いてみて、「米球の6SN7系の中で一番クラシックの再生に向いている球」という通説を納得することになった。
喜んでいたら、同じお方からまた出てきた。これまた、即、反応してしまったのであった。
「Round Plate」である。
そして、
「Top Oval Mica」と3拍子揃った所謂「本物」であります。
こうした銘球に出会えるのは、本当に珍しいし、それを2ペアーも手にすることが出来るとは、全く思いもしなかったことではある。
外出を控えて、PCで遊ぶ時間が増えたお陰かもしれない。
RCAとTung Solと2種の球を使い分けて楽しんでいる。
クラシックはAUTOGRAPHに任せてあるので、こうした古い「映画音楽」とか「イージーリスニング」を楽しんでいる。RCA球より上下にレンジが伸びている分、若干繊細な再生音になるので、「黒いオルフェ」とか「死ぬほど愛して」とかを聴くと「ウーン、痺れる~」ということになる。
とまれ、良い球に巡り会えたものである。
先ずは、手に入れることである、どうするかはその後考えればいい。ということになりました。
追
お仲間の皆様へ
喪中につき年頭のご挨拶を失礼させて戴きます。
本年7月義姉が永眠いたしました。
平素のご厚情に深謝いたしますとともに
みなさまのご多幸をお祈り申し上げます
令和2年12月
Analog親爺
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鋼たわし
http://sankanti.exblog.jp/30091323/
2018-10-07T17:26:00+09:00
2018-10-07T17:26:24+09:00
2018-10-07T17:26:24+09:00
sankanchi
真空管
昨年「同志」のSOさん宅にお伺いした際に教えて戴いた真空管の脚磨き、帰宅後早速WE300B刻印PPモノアンプのWE310Bメッシュ、WE311Aトップマーク等に試して、喜んでおりました。
9月の中頃、お見えになったSOさんと楽しいひとときを過ごしましたが、お帰りになった後「あ!そういえば」とまた思い出して、今度はWE300B刻印シングルアンプの球を取り出しました。
眼鏡拭き用の布と鋼たわしです。
たわしの後は、眼鏡拭きで細かいゴミ等を除去します。
左から、WE348Aメッシュ・トップマーク、WE349Aトップマーク、WE300B刻印ヴァリューム・ゲッターフラッシュ、WE274A刻印マグネシューム・ゲッターフラッシュです。
それぞれの脚が綺麗になっているのが写真でも判るかと思います。
再生音への影響は、透明感が増して高域の余韻が更に美しくなっていると思いますが、ケーブルの音の違いにあまり関心のないお方には、無縁のことと思いました。
3連休の初日、「球友父子」がお見えになりました。
息子さんは、仕事の都合で数ヶ月ぶりの来宅ですが、相変わらず意欲的に取り組まれているようです。
親父さんは、いつも熱心に音楽を聴いています。時たま、ぼそっと宣うのですが、当を得ている事が多く、参考になります。
「鋼たわし」の事も話しましたら、「ハンダこての汚れを落とすのにも使える。」と教えてくれました。
「Before」
「After」
ハンダの残り滓が綺麗に取れます。
今までは、半田ごてを濡れたスポンジに擦りつけたり(何回か擦ると取れるが、当然こて先温度は下がるので、無鉛ハンダの時はチョット時間をおく。)、左側の鉄のコテ台の端に半田こての先端をぶつけて強引に落としていた(当然こて先の痛みは速くなる。)ので、これは重宝する。
半世紀近くも半田ごてを弄っていて、そんな事も知らなかったのか~?、という外野の声が聞こえそうですが、なにせ『文化系のオーディオ』故ご寛容を・・・・・。
ブログ等を通してお知り合いになった「お仲間」、他にも沢山『お世話になっております』が、お陰様で、小生の音楽&オーディオ・ライフも少しずつ充実してきておるようです。
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WE300B刻印
http://sankanti.exblog.jp/28169345/
2017-09-24T08:40:00+09:00
2017-09-24T16:20:00+09:00
2017-09-24T08:40:40+09:00
sankanchi
真空管
女房と戸隠神社奥社等を参拝してきました。パワースポットとして広く知られている所です。曇り時々晴れで、天気にも恵まれました。
真っ直ぐに伸びた杉の大木、それだけでも厳かな気分になります。平日の午前中と云う事で参拝者もそれ程多くなくてゆったりと過ごせました。
後半はこうした石段の連続で、老兵にはハードでしたが、それでも普段の五郎の散歩の成果か?バテること無く、何とか無事に到着しました。
早くも色付き始めている木も見られました。
戸隠古道の散策でパワーを戴いたので、帰宅して早速、アンプのパワー管を触ることにしました。(寒ッ・・・)
このところのTune-upで、随分と楽に音楽が鳴るようになってきましたので、久し振りに、パワー管・WE300B刻印を調整してみました。
白箱(2本)を除いて刻印が入ってきた箱です。左下の2箱はプリント時代の物をあてがったのだと思います。
出来るだけ元箱付きの球をと思ってはいますが、最近は難しいようです。
元箱で、このようなデーターシートが入っている球は、大体、安心して買える様です。
貴重な球であることは確かですが、何でも刻印ならOK(音が良い)とはいかないのが、最近の事情とか?
小生が所有している刻印には、「USA(12本)]と「MADE IN USA(2本)」がありますが、音質的には、個体差以上の違いは無いように思います。
ゲッターは総てリングゲッターです。
因みに、柄杓を逆さにしたようなゲッター球もあるようですが、放出した300B刻印も含めて、小生が関わった30数本のWE300B刻印では、カップゲッター球はありませんでした。
デジカメがイマイチで上手く撮れませんでした。
おむすびマイカを三カ所で留めている長方形のマイカ、その長方形の真ん中に横に留め金が入っています。
左は、その留め金(7~8mm)の端がそのまま真っ直ぐ。
右は、 々 が斜めに曲げて(抜けないよう手をかけて処理して)ある。
という二種類があります。(小生宅では、そのままの球2本、斜めに曲げてある球12本です。)巷では、丁寧に曲げて手をかけてある球の方が時代的には古いとか言われているようです。
14本を、実機・300Bシングルアンプ(供給電圧360V,自己バイアス、カソードR1KΩ、)に挿して、じっくりと音楽を聴きながら、カソードバイアス(60,3V~64,5Vまで出た・則ち60,3mA~64,5mAまで流れていると云う事です。)を計って見ました。
60V台が2球、61V台が4球、62V台が3球、63V台が4球、64V台が1球でした。
左上2本がWE300Bシングルアンプ用になります。
過日、右アンプも初段のWE348Aメッシュ(3結)をトップグリッド直結にしたので高域情報が増したことは述べましたが、こうして今一度データを取り、挿して試して見ると、今まで右アンプ用であった球(バイアス61,1V)を左アンプに挿すと一番生き生きと歌い出します。
Vnの艶、ピアノの輝きそして余韻が素晴らしいです。
右には、64,5Vとバイアスが深めの球が低域の情報も多くバランスがとれました。
当分、300Bシングルアンプはこの2本でいきます。(手持ちの中では最上の組み合わせです。)
上右4本はWE300B PPアンプ用です。
レフトアンプは、バイアス60,3Vと60,4V球の組み合わせです。
ライトアンプは、 々 63,4Vと63,4V 々 。
これで暫くは、安心していられます。(精神衛生上も)
なお、左下3本はシングルアンプ用の、右下5本はPPアンプ用のスペア球になります。
あと何年聴いていられるか分かりませんが、いずれ引き継がなくてはなりません。
その際に、スペアー球が無くては受け継いだお方も、心配でしょう。
せめて、10年や20年は安心して楽しんで戴きたいと思うものです。
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WE348A Ⅱ 刻印
http://sankanti.exblog.jp/27765201/
2017-04-29T09:13:00+09:00
2017-04-29T09:13:12+09:00
2017-04-29T09:13:12+09:00
sankanchi
真空管
以前、WE348Aメッシュ(トップマーク)2015年8月21日、の記事でメッシュ(トップマーク)があと1本でいいから欲しいと述べ、探していましたが、その後ヤフオクにWE348A刻印×2本の出品があり、ウオッチに入れて様子を見ていました。
しかし、競争相手も出ずに残り5分を切り、終了してしまいそうになりました。
かって、ヤフオクで348Aのメッシュをウオッチしており、入札者が無さそうだったので、次回は出品価格が下がるかもと助平根性を出して入札しなかったら、2度と出てこなかったという失敗を経験しており、迷った挙げ句、残り20秒で思わずポチしてしまいました。
競合する方も無く無事(?)落札出来ました。作年の春の事でした。
懲りもせずに、348A刻印使って見なけりゃ分からないとばかりに、マグネシュームゲッター物に再び手を出してしまったのです。
現在、WE300B刻印シングルアンプでは、左アンプにWE274A刻印、右にWE274B刻印のマグネシュームゲッター物を愛用しており、バリュームゲッターでは得られない高域の伸び(爽やかさ)を感じているところです。
しかし、WE300A刻印マグネシュームゲッター3本、WE349A刻印 〃 、WE310B刻印 〃 と使って見て、中高域は綺麗なのだがバリュームゲッターと比べるとWE独特の「こく」というか「旨味」というかが薄味になり、もの足りない様な気持ちがどうしても否定しきれずに、結局放出してしまったという過去がありました。
整流管ではGoodなのに、電圧増幅管や出力管ではどうにも馴染めないのです。
かって埼玉にあった専門店で、「WE300A刻印マグネシュームゲッター(300A刻印でもバリュームゲッター物もある)が最上で、WE300B刻印なんぞはゴミだ。!」と訪れた際何度か云われましたが、小生宅では結局そのゴミに拘るオーディオ人生であります。
やはり、300Aを放出した際は「件の友人」等に嗤われましたが、348A刻印ではもう何も言われませんでした。
この部屋で好きな音楽を好きな再生音で聴くのは小生です。
亀の甲より年の功、やっと、ひと(他人)はひと、自分は自分と割り切れる様にはなってきております。
新「他人が良いと言う音と、自分が良いと思う音は違うんですよ。」
斉藤「それは、絵や彫刻の世界と同じですね。」
新「人の意見はある段階までは参考になります。先生が必要ですからね。でもあるところまで行き着いたら、ご自分を信じることですね。」
斉藤「自分が本当にいいと思えるものに素直にしたがって、迷い道はしないということですね。絵でも他人が『こちらがいい』とか、画商さんが『こっちが高い』とか言ったりしますけど、自分の感動でしかその価値は計れないし、自分の好きな絵、自分の描きたい絵があるように、人に流されないようにしないといけないですね。」
「管球王国Vol.71」より
昨夏、偶々タイミング良く、WE348Aメッシュ・トップマークを1本手に入れることが出来ました。都合メッシュ・トップマークが4本になりましたので、もう探すことはありません。
既述のトップピンが折れて直着けした球は、お気に入りの再生音を出しているので、怖くて弄れずそのままです。WE22さんに教えて戴いた修理方法は、WE310Bメッシュ・トップマーク等で活用させて戴きました。
それにしても、珍しいからいい、古いからいい、誰々がいいと言っているからいい、といういいが多すぎた、残りのオーディオ人生、己が感性に任せて過ごすのもいいんではないか?。
「蓼食う虫も好き好き」と開き直って・・・。
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WE274A(B)刻印
http://sankanti.exblog.jp/25168136/
2016-04-29T11:45:00+09:00
2023-10-31T08:42:01+09:00
2016-04-29T11:44:57+09:00
sankanchi
真空管
4月初旬、WE274A(ゲッターフラッシュがマグネシューム、以後MaG)刻印が1本、点灯と同時にフィラメントの片側が切れた。残りのフィラメントがチカチカしているが、音は出ない。
274A刻印(MaG)を、向かって左のSP用のシングルアンプに使い出してから20数年、三本目(所謂棘棘マイカ2本、おむすびマイカ1本)である。これでWE274A(MaG)のストックは片手になってしまった。(尤も、余生を考えれば充分・・・、いずれ、若いしに引き継がねばなるまい。)
その昔に聴き比べて、おおよその傾向(特にバランス)をオーディオ関係備忘録に書き留めて置いたが、その頃とは、機器が変化していることでもあり、今一度、確認の意を込めて、幾日か聴き比べて見た。
大概は備忘録と差異はなかったが、まあるく爪が出ている(棘棘マイカ)よりも、おむすびマイカの1本が特に気に入った。アッカルドのVnが最も美しく鳴り響く、よし、今回はこれに決めた。同じ、WE274A刻印(MaG)といっても、ことほど左様に再生される音楽が異なる。70年~80年も経っているからか、手作りの時代であったからか、定かではないが、その1本1本が、はっきりと自己主張をしている。
1本として同じ音楽を奏でることはない。
1本や2本をちょい聞きして、WE274A刻印云々は、小生には出来る業ではない。
(左から、古い順です)
左、所謂棘棘マイカです。茄子管に次ぐ初期の物です。(茄子管は、とうとう手が出せませんでした。)きちんと整備されたTVー7等では、廃棄値40に対してよくて44前後です、50を超える棘棘マイカは小生にとっては?です。274A刻印のMaGは値が少なめだそうです。(そう言えばオイルコン等も最初期の物は少なめです。)
二番目、MaGのおむすびマイカです。棘棘マイカに比べて若干流通もしているようです。この後は、274Aもゲッターフラッシュがバリューム(以後BaG)になりますので、持ってはいません。
真ん中、274BのMaGです。脚だけでなく、袴の大きさも274Aとは異なっています。(274BのMaGはこの一種類しか確認していませんが、Aよりも手には入るようです。)
MaGは以上の三種類ですが、既述のように274Aは向かって左用のアンプに、Bは右用のアンプに使っています。
なお、右のSPシステムは、モノラル盤を聴くとき(SPは片側1本使い)には専用になりますので、整流管及び出力管は若干余裕をみてあります。
小生宅では、MaGの球の方がBaGのそれよりも、高域が良く伸びて爽やか(BaGは低域が出て重厚感が増す)なので、Autographには良く合うようです。それで、クラシック用には、全てMaGの274を使っております。因みに、274BのMaG球は、今までで1本がエミ減になっただけで、274Aよりは丈夫の様です。
四番目、274BのBaG管です。(刻印球では一番知られている物でしょう。)
右端、310(メッシュ)等の球にもありますが、表が刻印で裏がプリントというものです。多分1945年頃の球と思います。この後、デートコードのないプリント球とかUSW/JANとかの時代になり、ご案内の様に三桁コードそして四桁となっていくようですが、小生は刻印球以外は全て手放してしまいましたので、ここまでと致します。
重厚で深みのある音触は、274B刻印(BaG)の得意とするところですので、小生はJAZZ用のWE300B刻印PPアンプ専用にしております。
274B(BaG)は、大層丈夫で、PPで負荷もシングルよりかかっていますが、1本落として割ったくらいで、使っていて駄目になったのは未だ経験していません。
左から3本がMaG,右2本がBaGです。ゲッターフラッシュの輝き方で解ると思います。また、刻印の場所もAとBでは異なっております。(袴に張ってあるのは、購入年月日とTV-7の値が書かれた付箋です。)
今では珍しくなってきている、所謂棘棘マイカです。
ゲッターは写真でもお分かりのように蓋付き柄杓(?)のような形状です。うっかりするとWE300BのJAN球よりも高価なようですが、球友でも探している方は少なからずいらっしゃいます。
274Aのおむすびマイカです。槍先を前後にくっつけた様な形の板金仕様です。TV7では、棘棘マイカ球よりも値が出て、48前後までいくようです。時々専門店で、見かけますので、今のうちなら手に入るでしょう。
274BのMaG球です。台形の真ん中に留め具が着いたような感じの板金仕様です。こちらになると、274B(BaG)球とほとんど同じように使える様で、長持ちです。価格も274Aよりこなれておりますし、音触は紛れもなくMaG球です。
秋葉原で探せば、未だ出てくると思います。小生も昨年、球友の求めに応じて手に入れてきましたが、元箱入りの良品で、「貸し」が作れました。(尤も、それ以上に普段お世話になっていますから・・・。)
広く知られている刻印球(BaG)で、ゲッターは長方形を等分するかのような線が1本
あります。重厚感とともに味わい深い何とも妙なる再生音で、刻印球を求めたくなるのも充分に理解できます。ベル球を2本買うなら、これ1本の方が後悔しないでしょう。
刻印&プリント球です。ゲッターはこの形が刻印最終形で、この後(プリント球)は二等分する線が無くなり、長方形のみになります。また、軍用管によく見られる朱文字(22等の数字)も管壁に見られます。
小生の経験では、ここまでがオールドウエスタン(刻印・トップマーク)の音であり、274も長方形のゲッター以降の球では、どうしても出せない味わい(音触・旨味)があることを認めない訳にはまいりません。使われている素材が変わっているのでしょう、順次腰高のハイ上がりの硬めの音になっていくのです。
グレートアメリカンの終焉ということなのでしょうか・・・。
左の274Aは幾つかある元箱が、皆大きめです(300Bの箱と同じ大きさ)。データーシートと段ボール紙で包まれて入っておりました。
中は274Bで梱包はAと同様ですが、箱が小さくなっております。刻印元箱といって青や水色の箱に入れて売られているのを見かけますが、ベル以降の物でしょう。
右は、一昔前、何処かの島から大量に出たとかいうふれ込みで、秋葉原等に大量に出回った弁当箱型の箱入り品です。価格もそれなりにリーズナブルで、相当数手に入れて球友で分けっこしました。
今も、この箱入りで、時折出回っていますが、再生音は紛れもなくWE274B(BaG)です。機会があればお薦めです。
最近出てきている、国産や海外製の274A(B)、勿論悪かろう筈は無いと思いますが、趣味(嗜好)の世界とならば、2本を1本にしても、WEの刻印物を聴いてみたらいかがでしょうか?
そこには、筆舌に尽くしがたい感動が待っております。
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WE348Aメッシュ(トップマーク)
http://sankanti.exblog.jp/24386194/
2015-08-21T08:50:00+09:00
2017-04-17T17:18:07+09:00
2015-08-21T08:50:09+09:00
sankanchi
真空管
左側のWE348Aメッシュ(トップマーク/ヴァリュームゲッター)のグリッドキャップを外そうとしたら、あろう事か!348Aのグリッド端子が取れてしまいました(写真参照、トップグリッド端子がキャップに埋まっている)。うぇー!!!マジかよー。
ショックでその日は、TANNOY AUTOGRAPH の音出しせず。
グリッド直結の芯線がその保護用のガラスごと折れてしまっております。トップグリッドの球にも随分と長いことお世話になっておりますが、こんな事は初めてです。この球は、他の球よりもトップグリッドの端子が斜めに付いていたので、いらぬ負荷がかかっていたのでしょうか? 切断面は芯線が錆びておりました。
仕方がないので、翌日、残りの1本(トップマークは都合3本しか持っていない)を取り付けて聞き始めました。
なお、メッシュでプリント球も有りますが、トップマークよりも後発です。
因みに、刻印球はマグネシュームゲッターです。
ご案内の様に、こうした古典球は1本1本が個性を露わに致します。小生の3本も、1番球がこの欠損した球、2番球が右側で使っている物、3番球がストック品です。
1週間、2週間と経ってもあの再生音楽が戻ってきません。右のギターが中央のラックとスピーカーのほぼ真ん中から出ていたのが10㎝ほど右SP寄りです。それに伴い、左側のギターもやはり少し中央寄りです。左のアンプの高域が若干減少しているのです。WE349A(トップマーク)やWE300B(刻印)、さらにはWE274A(刻印・マグネシュームゲッター)と種々交換して試して見ましたが、まあ、我慢の範囲かというところまででした。
初段(上流)で失われてしまったものは、ドライバーやパワー管(下流)では補いきれない、ということでしょうか。
先達によりますと古典球の場合、8割方は皆同様(例、刻印球)の再生音で残りの内1割は周辺パーツで補うことが出来る(つまり9割方は同様の再生音がだせる)が、最後の1割の一番美味しい部分はその球の個性で、他では補えない音があるとか。だから、たった1本の球を大事にするのだとおっしゃっておりましたが・・・。
どうにも、あの再生音が欲しくて、覚悟を決めて、試して見ました。
そうです、取り敢えず強引に嵌め込んで、音が出るか実験です。WE274Aを差すときのドキドキ感は、もう半分は逃げ出したいくらいでした。WE300Bのグローがパット紫色に出た瞬間、何と! 音楽が鳴りだしました。
WE348Aメッシュ(トップマーク)1番球、生きていました。しかし、いかにも危なっかしくて、心もとない状態です。
以前、管球王国で新氏が、トップグリッド端子に配線材を直付けしていた写真が載っておりましたが、小生のは、その上を行く(?)芯線直付けです。
そこは「文化系のオーディオ」、怖い物はありません。エイヤ! とばかりに半田付けしてしまいました。(決して真似しないで!勧められる対応ではありません。)
恐る恐るヒーター点火、OKです。 今度は、整流管接続、Good!です。
溢れるように件の高域が出てきております。バランスも戻って、スピーカー離れの良い再生音です。左右のSPから離れて、ステレオ音場が真ん中に凝縮されております。奥行きも、上下もしっかり出ております。久し振りの音場感からか? 更にヴァイオリンが美しく伸びております。ピアノは、輝かしくも、繊細な響きでウットリさせてくれます。
見てくれは若干悪いですが、再生される音楽は素晴らしいです。
図らずも、小生お得意の接点(接続機器)を減らすことになりました。これが、しっかりと効いております。
一般的には、ピンコードがキャップの金属に接続され、金属を伝わって今度はWE348Aのトップグリッド端子(金属の蓋を経て芯線)へと繋がる訳ですが、今回はピンコード+芯線です。「文化系オーディオ」としては、願っても無い状態になりました。
鮮度が上がっております。
年に3~4回は、遊びにみえるKo氏です。夏と冬は必ず。もう、かれこれ三十数年の付き合いになりますが、所謂「博耳」3人衆の一人です。やはり、Analog派でLP盤は小生の倍はお持ちで、特にニューオリンズ、シカゴ、スイング系のジャズは圧巻です。楽器はラッパ、ギターを嗜み、玄人はだしです。ここ十年余は、「小唄」に嵌まり、三味線を弾きながら唄っております。小生も何度か発表会にお邪魔させて戴きました。小生より一回り年下の粋人です。
先ず、鄭京和の無伴奏パルティータ2番(DECCA SXL6721 1W/1W)を聴きました。
彼は「いい音だ」とは、ほとんど云いません。「悪くない」これが最上の褒め言葉です。今回も「悪くない」を戴きました。ヴァイオリンや、ギター等を数曲聴いたあと、最近小生が嵌まっている2枚をかけました。「かぐや姫ってこんなにいい声をしていたのか」、「この陽水の盤は録音がいいねー」(内心、してやったり!)。とまあー感想を戴きました。
その彼曰く、「右もやるべし!」。
「・・・」。
さすがの小生も、WE348Aメッシュ(トップマーク)球を弄る決断は付きません。
現有のWE348Aです。左端がメッシュ(トップマーク)3番球、2つ目がプリント・デートコード無しの錨マーク、3つ目がデートコード113,4つ目が 〃 239、右端が 〃 252です。
プリント4本(小パンチ)は、それぞれ個性があるにしても、それ程の違いは感じられませんが、端のメッシュ(トップマーク)球は、3番球と雖も、プリント球とは次元が異なります。(WE300Bの刻印とJAN/CWのプリントとの違い、と云えば分かり易いでしょう。)
デートコード452以降の球は、既に手放しました。上記の4本はかなり良いと思って残しましたが、直接比較するとプリント2本とメッシュ(トップマーク)1本でしたら、喜んで交換(追金も可)させて戴きます、とさえ云わせてしまうくらいです。
残りの人生を考えると、1本予備があれば十分と思っておりました。しかし、今回のアクシデントを経て、1番球と同級の球であれば申し分ないが、せめて2番球以上の物をあと1本でいいから欲しいと思う。(プリント球は総て放出してもいいから。)
タンスにしまい込んでおられる、好事家が放出するのを待つしかないのだろうか。
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