Analog親爺とTANNOY Autograph
2024-03-18T16:02:01+09:00
sankanchi
TANNOYやオリジナル盤等の文化遺産ともいうべき「物」を仮にお預かりしています。そろそろ次世代に引き継がねばならなくなるでしょう。
Excite Blog
DAVID OISTRACH Ⅰ BEETHOVEN
http://sankanti.exblog.jp/33902791/
2024-03-18T16:02:00+09:00
2024-03-18T16:02:01+09:00
2024-03-18T16:02:01+09:00
sankanchi
レコード盤(クラシック)
昨年12月5日の記事https://sankanti.exblog.jp/33652343/で、’62年録音なのに演奏は勿論録音も素晴らしいLP(リヒテル、カラヤンDGG)について述べました際、その他の’62年頃の録音を聴いてみたいと思いましたが、ようやく条件が揃って、3月に入ってから聴き始めました。
何せ、「コク」のある演奏なので、聞き流すことなんぞは出来ませんし、体調も含めて気合を入れて聴いて見ました。
「60年代に入ると、オイストラフの録音活動は益々活発となっていくが、中でも永遠に記憶さるべき記念碑的な名演と云われているのが、オボーリンと組んで62年にパリで録音された、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集である。オボーリンは、オイストラフより1歳年長のモスクワ生まれで、’27年の第1回ショパン・コンクールの優勝者でもあり、モスクワ音楽院の同僚でもあった。この二人が54歳と55歳という、音楽家として最も油の乗り切った年齢の時である。
このベートーヴェンの演奏は、単に『気心の知れあった二人の大演奏家が期待通りの完成度の高い演奏を繰り広げている』と云った度合いを遥に超えた、稀有の内容を持っている。何よりも特筆すべきは、この演奏が高度な客観性と格調を保ちながら、深い精神性を秘め、しかも、どの曲どの部分からも感興豊かで高貴といってよいほどの成熟した音楽性の光を放射しているという点であろう。
これらの演奏は、高度な『普遍性』に支えられているという意味において、20世紀演奏芸術の最も美しい結実と云っても過言ではないだろう。(安藤博)」
835 150 AY HI-FI STEREO 内溝フラット重量盤
参考までにジャケ裏とオリジナルインナーも載せてみました。
835 151 AY HI-FI STEREO 内溝フラット重量盤
第5番スプリング・ソナタと第9番クロイツェル・ソナタは別格として、この第2番が大好きである。
個性の激しいぶつかり合いと云ったスリリングな演奏では無く、両者の個性が融合し、温かく豊饒な輝きを持った演奏であり、しっとりとした、豊かで心安らぐひと時を醸し出してくれるのである。
835 152 AY HI-FI STEREO 内溝フラット重量盤
「これらソナタ全集の演奏には力みや物々しいゼスチャーは皆無である。音力にしてもテンポにしても表情の作り方にしても、過度というものが一点もない。端麗という言葉がピッタリとあてはまる。従って音楽に劇的なドラマを要求したり、日本人好みの敢闘精神を望む向きには食い足りないが、反対にどんな肌理の細かい鑑賞力にも耐えうるべき完成美と深さがある。(レコ芸’63年4月号)」
835 153 AY HI-FI STEREO 内溝フラット重量盤
「見事な演奏である。先ず目立つのがテンポが概して遅めの事だが、そのたっぷりした音の持続感の内に詰め込まれている張りつめた緊張感は全く類がない。オイストラフの音の張力は全く稀有の物で、オボーリンの精錬された音色がその起伏を充てんする。二重奏の見事さも驚異的で、これはもう息が合うなんてものではない。(レコ芸’63年3月号)」
835 154 AY HI-FI STEREO 内溝フラット重量盤
「スプリング・ソナタは、すみずみまで彫琢され尽くし、緊張感の張りつめた演奏で、この曲にまつわるムード的な甘さなど吹き飛んでしまい、堂々たる大作品の偉観を呈している。(レコ芸’63年1月号)」
全5枚、とても一日で聴きとおせるものでもないし、1日1枚余で2週間余、都合3度以上は聴くことが出来た。
数年前に聴いた時よりも更に情報が増えていた(装置のグレードアップで)こともあり、充実した日々であった。
アナログ盤にもまだまだ素晴らしい音楽が詰まっているということを更に認識した日々でもあった。
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石英シリーズ㉝ WE300B刻印シングルモノラルアンプ ヒーター回路の脚再検討(GR-SSその10)
http://sankanti.exblog.jp/33870917/
2024-03-04T10:42:00+09:00
2024-03-04T10:42:40+09:00
2024-03-04T10:42:40+09:00
sankanchi
WE300B刻印シングルモノアンプ
昨晩秋の頃、WE300B刻印シングルモノラルアンプの脚にGR-SS/4を採用して、好結果を得ていることはhttps://sankanti.exblog.jp/33652343/で述べましたが、その後、新年になって「件の友人」やら「件の若い衆」が何やかやと煩くなりました。
「ここまで来たんだから最後(300Bアンプのヒーター回路)まで、GR-SSで行くべきだ。」と。
昨秋、300B刻印(元箱データーシート付)、349Aトップマーク(元箱)とかTUNG SOL 6SN7GT(ラウンドプレート元箱)とかを処分したら、ヤフオクで希望額の1,5倍以上で捌けたのを知っていて(他人の懐具合を斟酌するな!)、盛んにけしかけるのでした。
そして、とうとう
GR-SS/4(値上がり後の3組目)を手にしてしまいました。
カバーを剥ぐ際の緊張感と興奮はいつにも増していました。
(いずれにしてもGR-SSの導入はこれで最後との想いが募っていたので・・・)
現用の30HG20SSとGR-SSです。
こんな感じで、交換してみました。
まぁ、見てくれ的にはバランスがとれているかなというところです。
肝心な、再生音は?
初発の印象としては、まさにOdin2電源ケーブルhttps://sankanti.exblog.jp/30613707/(参照)を思い出しました。
そこまで暴くかぁ~! そんな感じですかね。
多分、本体(片側)の4個+ヒター回路(〃)の2個という以上に、本体とヒーター回路の相乗効果で想定外の結果が出ているというところです。
『まさしく中天の太陽』すべてさらけ出して、遮る影とて無し。
良しや否やはもうこれは聴く人の感性の問題か?
当然のように、「若い衆」はGoodという。
小生と「友人」は今のところ只圧倒されているだけ。
しばらくは、馴染むまで、待つしかあるまい。
その後、我が感性に合うか否やを判断することにした。
若いころであれば、「真っ赤に燃ーえた太陽だから・・・」と「ひばり」の様に歌って喜んだかもしれない。
しかし、黄昏親爺には、夕暮れが相応しいとの思い込みもある・・・。
ここはじっくりと、聴き分けるしかないな、と思っている。
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COLTRANE その2
http://sankanti.exblog.jp/33852162/
2024-02-24T09:12:00+09:00
2024-02-24T09:17:44+09:00
2024-02-24T09:12:13+09:00
sankanchi
レコード盤(ジャズ)
2020年の10月https://sankanti.exblog.jp/31825064/以来のコルトレーンです。
レコード棚の奥から取り出してきました。
先日、「北の信者」さんが、『唯一無二』https://sinjitara.exblog.jp/30801542/に書かれていたのを見て、ムズムズしてきたので、取り出してみましたが・・・、
先ずは、これ「BALLADS」です。
「SAY IT」でコルトレーンが、「プワァ~」と始めるともうトレーンの世界に嵌ってしまいます。
27~8年程の昔、仕事で出かける際部下の車に乗せてもらいましたが、エンジンをかけたとたんにその「プワァ~」が車内一杯に広がりました。
彼は、慌ててカーステレオを切りましたが、小生はにこにこしながら「いいから、いいから、そのままかけてください、バラードを聞きながら行きましょう。」と云ったのでした。
えー!と彼は大層驚きながら、部長もジャズを聞かれるんですか❔ 知りませんでした。では、では・・・。
ということで、道中トレーンを始め、いろいろのカーステを楽しみました。
小生が、ジャズを好きということで、彼を始め数人のお仲間が出来てきました。
転出する際は、そのお仲間が、コルトレーンのBN再発重量盤を餞別としてくれました。(勿論ORIGINAL盤は持っていましたが、そこまでは彼らも知らないので、有難く頂戴しております。)
さて、「NANCY」まで、それこそアッという感じですね。
久しぶりなので、今一度おさらいです。
次は、もうこれしかありませんね。
「IN A SENTIMENTAL MOOD」、エリントンのイントロが始まるともう雑念が消え去り、コルトレーンのテナーの響きにもはや二人の世界に引きずり込まれてしまうのである。
「THE FEELING OF JAZZ」が終わると、ようやく現実の世界へと戻る。
いつもの事だが、至福の時間が流れるのであった。
「このアルバムには,或いは第一級の名盤と呼べるほどの重量感は無いかもしれない。また、問題作として論じるに充分なほどの野心的な内容も無いかもしれない。しかし、一聴した人々は必ずや『作られてよかった』という、理屈を離れた素朴な満足感を味わわれる筈である。それはエリントンの音楽が時代のファッションやスタイルを超越したエヴァーグリーンのものであることを再確認した喜びでもあり、一方コルトレーンが日ごろの激情的なプレイとは裏腹に、美しいメロディーを美しく吹く心を持ち続けていたことへの共感ででもあろう。・・・中略・・・
それにしても、コルトレーンがこのjazz史上の巨匠に対して抱き続けて来た敬意の並々ならぬものであったことは、本アルバムのどのトラックに針を落としてみても明らかであり、エリントンとの共演に大きな誇りと歓びを感じたというトレーンの事後談話が単なる外交辞令でなかったことは、よほどの皮肉屋紳士ででもないかぎり容認せられるところであろう。
デューク・エリントンにとってもジョン・コルトレーンにとっても、彼らの作品系列の上で将来共に話題となるようなレコーディングではなかったにせよ、作られ、そして聞かれてよかったと誰もが思う美しいアルバムである。
(粟村政昭)」
今日はもう、トレーンをJazzを満喫した。
充足感と心地よい疲れが午睡を誘うのであった。
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WE300B刻印シングルモノアンプ 改修その2(再びソケット交換)
http://sankanti.exblog.jp/33836704/
2024-02-14T12:32:00+09:00
2024-02-14T15:52:05+09:00
2024-02-14T12:32:22+09:00
sankanchi
WE300B刻印シングルモノアンプ
雪の日、SNが向上し、Vnの優しい余韻が懐かしさを増す。
前々回https://sankanti.exblog.jp/33805578/ノイズが出たので、ソケットを交換した。それはそれで落ち着いてよかったのだが、思わぬ「違和感」が生じたのである。
「ツィゴイネルワイゼン」冒頭のリュリュリュリュ~リュ、ツィーと切り上がるVnの、ツィーと切り上がった音が従来(ソケットを交換する前)は、中央から聞こえていたのがセンターと右中間の真ん中あたりから聞こえるようになってきたのだ。
従来は山本音響工芸のテフロンソケット銀メッキ品、今回はEnd of Sales ということで金メッキ品であった。
右アンプはノイズが出ないので、従来のまま(274B以外は銀メッキソケット)、左はその2本が金メッキという違いなのだ。
幾日か悩んだ挙句に決断した。
左アンプ、シャーシの上に転がっているのが、外した金メッキソケット。
申し訳ないが1か月も持たずに、引退させられ、また元の老兵の登場と相成った。
綿棒をつかってそれぞれ接点を奇麗に磨いてやった。
幾日かして半田が落ち着くとまた従前のバランスが、音蝕が、蘇ってきた。
ノイズが出ない分、気分的にもずっと安心して聞いていられるのだ。
金メッキが悪いわけではない。
拙宅では銀メッキの高域の鮮明に切れ上がる音に慣れていて、そこがキッチリ再生されないと何か物足りない、寂しさを感じるということである。
球友親父さんがこの話を聞かれて、銀メッキのUS-8P(中古)を持参してくれました。
274B用のソケットは従来品にも銀メッキは無かったのだが、左右2台の300Bアンプで銀メッキでないのは右アンプの274B用ソケットだけになってしまったので、これも銀メッキにしましょうということになった。
349A用の空いている端子と戴いたUS-8Pソケットから、奇麗げなのを選んで4本外し、274Bのそれ(金メッキ端子)と交換してやり、奇麗に磨いてやった。
単体で左右のアンプを比べると従来の右アンプ、どちらかというと、まったり感が無きしにもあらずという感触から、鮮明で余韻の美しい響きになったような気がしている。
こうしてステレオで聴いてみるとVnの余韻は美しく切れ上がるし、ピアノはよりブリリアントだ。
従前はここまでであったのだが、お仲間から石英シリーズを紹介されてからのグレードアップで、豊かで優しい低音が軽やかに床を鳴らすのであった。
いみじくも、「ハイバランスでいい音」を標榜し、更に欲をかいて「ピラミッドバランスでいい音」まで取り込もうと画策している小生の意図が少しづつではあるが、実現されてきているということだ。
ソケット2個のメッキで音が変わるなどと云えば、また「抵抗を変えたら音が変わったというバカがいる。」と宣った季刊誌のライター等に嘲笑されるかもしれないが、石英シリーズ=中でもGR-SSの導入により、それが可能になったのである。
山間地にて、「井の中の蛙」状態では、到達できなかった境地であろうか、有難い事である。
「CIACCONA」を聴く。
端正な佇まいの中にも時折鋭い切れ込みを見せる「SZERYNG」が好きだ。
なお、同曲には、「GRUMIAUX」の美麗なモノラル盤(PHILIPS A00380L)もあり捨てがたい。
因みに、「ACCARDO」を加えた、PHILIPS Vn3人衆の『演奏は勿論録音も素晴らしい』と思うのは小生だけではあるまい。
まさに、弦のPHILIPSである。
銀メッキのソケットはPHILIPSの弦に殊更馴染むのであった。
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モノラル盤
http://sankanti.exblog.jp/33826025/
2024-02-05T17:01:00+09:00
2024-02-05T17:01:14+09:00
2024-02-05T17:01:14+09:00
sankanchi
未分類
モノラル盤について書きたくなったのは2013年12月https://sankanti.exblog.jp/21164477/以来でしょうか?
ここ一か月ほど、左のアンプから時折ガサゴソノイズがでて、あれこれ対応していることは書きましたが、そのアンプを弄っている際は、右チャンネルのみ音出し可ということになり、いきおい、モノラル盤に手が伸びてしまいます。
ML5253 ’57年録音 六目 重量盤
1曲目「ツィゴイネルワイゼン」と裏面2曲目「詩曲」をよく聴きます。
「4曲全て美麗そのものである。技巧的に満点で、柔らかく独特の音楽的感受性がある。「ツィゴイネルワイゼン」にしても、全然誇張も作り事もなく、本当に純粋な自分の感性で伸び伸びと弾いている魅力があり、テクニックよりもシックな雰囲気を大切にしたもので、洒落た味の深さでは比類がない。(レコ芸’58年12月号)」
DL-103Rで聴くとき、ステレオ、モノラルという範疇を超えた美しさを感じる素敵なレコードである。
お仲間に聞かせても文句の出ない盤でもある。
A 00380 L ’57年頃録音 ミニグルーブ フラット重量盤
A面「悪魔のトリル=タルティーニ」「ラ・フォリア=コレッリ」 B面「シャコンヌ=ヴィターリ」「ソナタ・イ長調=ヴェラチーニ」
これも馴染みの盤で、若干痛みも出ておりますが、なかなか代わるものがありません。
「選曲に素晴らしい魅力がある。イタリアの古いヴァイオリン音楽の代表的作品が顔を揃えている。特にヴィターリとヴェラチーニが優れている。美しい音色で、グリュミオーにありがちな技巧味の勝ったところが無く、じっくりと格調の高さを示している。(レコ芸’58年4月号)」
これまた、Vnの美しい響きを堪能できるアルバムで、後年のステレオよりも好きですね。
33CX 1479 ’50年代中頃録音 ブルーゴールド重量盤
モーツァルトhttps://sankanti.exblog.jp/23366964/のと甲乙つけがたいほど愛着のある盤です。
「18曲の選集で、モノーラルだが、的確な技巧と磨き上げられた音で、くっきりと端正な演奏を聞かせてくれる。この大家ならではの精緻でしなやかな、独特の澄んだ詩情を漂わせて、味わいが深い。(レコ芸「歌崎和彦」)
終活に向かって整理するとしても、この盤はギーゼキングの最後になると思っている。
LXT 5249 ’56年録音 1A/1Aマトリクス 外溝フラット重量盤
勿論「ヴェーゼンドンクの五つの歌」がお目当てである。
「高い声に多少無理が感じられる点を除けば、これが既に60歳を超した歌手の最近の録音とはどうしても考えられない。底知れぬ深さを感じさせる声、完成され切った表情、大きく膨れ上がり、盛り上がってくる劇的な迫力、全てがワーグナーの声楽の様式を再現して、全く非の打ちどころがない。(レコ芸’57年6月号)」
昔はA面5曲一気に聴いてしまっていたが、最近は、「天使」「止まれ」「温室で」で暫く余韻に浸っていたくなるのだ。その後おもむろに「悩み」「夢」と入っていくのである。
3曲目「温室で」のあと、動きたくはないし、次の曲にも入りたくは無いのだ。
そこで
いい物を見つけた。10インチ盤である。
LW5302 1E/1Eマトリクス 内溝フラット重量盤
これだと3曲目でA面が終了する。
その後気の済むまで、溝が終了したスクラッチ音をどこか遠くで聞きながら、余韻に浸っていられるのである。
ようやく我に返ると、盤をひっくり返してB面を楽しむのであるが、まぁ、贅沢な時間が流れていくのである。
ヴェーゼンドンクの歌他にもいろいろ出ているが、フラグスタート以外聴く気がしない。
33CX 1448 ’56年頃録音 1N/1N ブルーゴールド重量盤
どういう訳か、寒くなるとブラームスを引っ張り出すのだ。
ウエストミンスターのホルントリオなんぞは、買い換えたほどだ(バリリを聴く)。
このホッター盤も秋が深くなってくると出番で、冬のFFファンヒーターで、暖まった音楽室でそっと聴くには似つかわしい。
「例によって地味な歌いぶりだが、悠揚迫らず、来るものを拒まず、去る者を追わずの風格がある。どの歌にも慈父の眼差しが向けられて、何とも温かい歌だ。じっくりと人の心を温めてくれる歓びというものは、こうした演奏を差していうべきだろう。人生の憩いが歌の中に託されて、かたくなな心もいつしかほぐれてくる。(レコ芸’58年6月号)」
高い方が出た、あの音が美しく抜けた、深々と低弦が鳴ったとかいうのも勿論楽しい事だが、時には、こうした古いモノラル盤に親しむのもいいものです。
そこには、音を超越した音楽しかないように感じるのは小生だけでありましょうか?
この冬は、今しばらくモノラルにも手を伸ばしたいと思っている。
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WE300B刻印シングルモノアンプ 改修
http://sankanti.exblog.jp/33805578/
2024-01-25T09:46:00+09:00
2024-01-25T10:10:26+09:00
2024-01-25T09:46:42+09:00
sankanchi
WE300B刻印シングルモノアンプ
最近、電源を入れると間もなく、左側アンプから「ガサ・ゴソ」という音が出るようになってきた。
軽くシャーシをトントンとすると治るが、また出ることもあり、出ないで聞き続けることもある。
うーん、カップリングコンデンサーやグリッド抵抗等を交換してみてもあんまり変わらない様だ。
アース廻りも確認してみたが、ほとんど変化なし。
それじゃぁ、いよいよソケットかなということで、山本音響工芸のテフロンソケット(金メッキ)を300B(4ピンUXテフロン)と349A(オクタルテフロンUS-8P)用で計2個注文した。
外した300B用ソケットと新品、中が汚れているのがよくわかる。
先ず、ソケット交換、金色に輝いている所に半田付けしていくわけである。
こんな感じである。
リード線等は出来るだけ短めにして、アース母線(金メッキ銅線ф1mm)を利用する。
8ピンのソケットである。
右ソケットの空洞になっているところは接続しない端子なので、間違えないように取り外してある。
349Aも300Bも新しいソケットに交換したところである。
灯入れとなるのだが、この一瞬が一番緊張するし、また楽しみでもあるのだ。
無事音が出て、音楽が鳴りだしている。
未だ、半田等が新しいので馴染むまで幾日かはかかるであろうが、懸案のノイズは、今のところ出ていない。
落ち着いて聞いていらるということは、有難い事だ。
今朝もノイズ無し。
半田等も若干落ち着いてきたのであろう、初期の硬い音から有機的な解放感に満ちた音へと変化しつつある。
こうなると、毎日朝の灯入れが楽しみになってくるというものである。
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石英シリーズ㉜ JPA66の脚GR-SSの台 再検討
http://sankanti.exblog.jp/33787827/
2024-01-15T10:00:00+09:00
2024-01-18T09:39:23+09:00
2024-01-15T10:00:58+09:00
sankanchi
フォノイコライザー(クラシック専用)
昨年初頭くらいまでは、「ハイバランスでいい音」を目指して調整していましたが、その後「ピラミッド型バランスでいい音」に目覚め、あれこれ苦闘し始めているのはご案内の通りであります。
昨年3月の記事https://sankanti.exblog.jp/32966905/では、GR-SSの台に上写真の前方9×9×5cmの欅の角材がGoodと判断しておりました。
その後、手持ちの欅の角材(左から9×9×40㎝、9×9×10cm、9×9×5㎝)をいろいろ試してみて、年末ごろには真ん中の10cmの角材に落ち着いていましたが、あと少し低域のふくよかさを求めて40㎝と10cmの中間の20㎝(9×9×20㎝)物を試してみたくなりました。
(TX-1000&Ps520に使っているのと同様の角材、1本はあるが勿論足りない)
あちこち当たってみましたが、建具屋さんは年末年始は忙しくて、それに9㎝角の欅の角材なんぞはノコギリの刃が痛むからいやだとのこと。
ホームセンターに持ち込で、おばちゃんにお頼みしてみましたが「うちで買った板だけです。他は切りません。」あれこれ条件を付けても不可との事・・・。
仕方が無いので自分で、鋸を引くかと悶々としていました。
正月休みに「球友親父」さんが遊びに見えました。
ほんと、有難いですね。二つ返事で鋸を引いてくれました。
両端を抑えていた小生の手足が痺れましたが、勿論我慢、20分余で切れました。
へへへ、3本揃いました。
小生より一回り以上若いとはいえ、「球友親父」さんお疲れ様でした。
こうして、技術面で、体力面で、お仲間のお世話になっています。感謝しかありません。(せめて、より楽しく聞ける音が出てくる様頑張ります。)
当初は、「前の10cm物の方が切れがあったんでは?」という球友親父さんのご意見でしたが、「まあ、馴染むまで様子を見て。」と返しておきました。
3日目ごろから鳴り出し始めました。
1週間後には、「あ~ぁ、良かった。これだよ是求めていたのは。」ということになってきています。
低域がゆったりとふくよかに出てきます、しかもだぶつくことはありません。
一瞬、高域が大人しくなったように感じましたが、十分に伸びていて美しいです。
JPA66の脚GR-SS/3の台を換えただけですが、小生にはアンプを変えたくらいの変化が感じられました。
さぁ、これを基本として、今年は更なる飛躍を期したいと思っております。
お仲間の皆さんのお知恵(力)を拝借しながらね・・・。
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STAN GETZ Ⅵ
http://sankanti.exblog.jp/33725999/
2023-12-20T11:43:00+09:00
2023-12-20T11:43:23+09:00
2023-12-20T11:43:23+09:00
sankanchi
レコード盤(ジャズ)
60年代音楽の金字塔と呼ばれる一方で、「今あらためて聴くと意外に凡作のような気がしてならない。(益子博之)」という評が絶えない本作ではあるが、小生にとっては、「O Grande Amor 」一曲で残すべきアルバムとなっている。
一連の「ボサ・ノヴァ」アルバムは、一時面白く聞いたがやがて飽きが来て結局残ったのはこのアルバムだけであり、あれほど夢中で聴いた「イパネマの娘」ももう随分と聞いていない。
聴くのはB面だけである。
2回聴いたら、何か他のGetzもと欲が出て、後年の2枚を取り出してみた。
1981年5月10日 live at Keystone Korner,SF
ピアノは「Lou Levy」である。
「ウエスト・コースト・ジャズ」「アワード・ウィナー」等ヴァーヴ時代のゲッツ作品に多く参加している気心の知れたお馴染みさんである。
晩年のゲッツとしてはいい方だと思っている。
また、ゲッツの死後発掘された、同時期のライブ「Spring Is Here」を探しているのだが(CDは出ている)、LPでは未だ見たことが無い、どなたか情報をお願いいたします。
1982年1月29日
ジム・マクリーニー(p)、マーク・ジョンソン(b)、ヴィクター・ルイス(ds)というメンツである。
「80年代ゲッツのキーワードはここでも生きていて、この内に内にと向かってくる音つくり(弥延久生)」を十分に堪能できるアルバムでもある。
あぁ、今日はゲッツを一杯聴いたなあ。
次はまた「DER OLD STOCKHOLM」に戻るんかなぁ~。
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石英シリーズ㉛ WE300B刻印シングルモノアンプの脚 GR-SS/4(その9)
http://sankanti.exblog.jp/33652343/
2023-12-05T09:36:00+09:00
2023-12-05T09:36:14+09:00
2023-12-05T09:36:14+09:00
sankanchi
WE300B刻印シングルモノアンプ
前々回の記事で、ヒーター回路も本体もインシュレーターをSSタイプにしたら、同じ空の色が見えるようになってきたと述べましたが、その後、暫く聴いている内に、何か今少しもの足りないのかなぁ~という思いが沸き起こってきてしまいました。
ヒーター回路の脚【GR-SS/2】がオーバースペックというか、本体の脚【30HG20SS/4】は役者が不足というか,何かこう「もやもやとしたもの」が取れなくなりました。
まぁ、云ってみれば、GR-SSと30HG20SSの順番が逆ではないか?という単純な疑問でしたが・・・。
そこで、仕方が無いので、
GR-SS/4を追加してしまいました。
一緒に8個手に入れてそのまま300Bアンプの本体の下に置けばいいのですが、さすがにいっぺんにはということで、ヒーター回路を30HG20SS/4×2として、その分のGR-SSを本体片チャン分としてみました。
本体は重量級なので動かすのが大変です。
急に思い立ったので、「若い衆」の応援もありません。
仕方がないので、ST管の大きいのは外してから入れ替えてみました。
取り敢えず、こんな感じで鳴らし始めました。
初発の印象としては、前述の違和感というか、「もやもやとしたもの」は無くなりました。
WE300B刻印シングルモノアンプが実に伸び伸びと歌いだしたのが聴き取れます。
とにかく「情報量」が異なります。
なれるまでに1週間ほど要しました。
人の声が美しく滑らかで自然です。
あぁ~、パワーアンプまではこんないい信号が来ていたのかと今更ながらの実感です(何度目か?)
まま、
初めはこんな感じで置いてみましたが、1週間ほど聴き込んでくると「ウーン、何かイマイチ」ということで、いろいろ模索してみました。
結果、この状態が今のところベストです。
情報量が格段に増えたにも関わらず、粒立ちが良くしかも音の粒子が細かいです。
上下にレンジが伸びて音場が更に大きくしかも深くなってきました。
GR-SS/4、参りましたねー。
決して安価ではないけれど、じゃぁと云ってこの価格でアンプを足しても(購入しても)先ずこれだけの再生音は無理でしょう。
(長年の経験により現用アンプの倍額は出さないとそれなりの成果は望めない、と思い込んでいる。)
まあ、WESTERNの古典管348Aメッシュ・トップマーク、349Aトップマーク・スクウェアーゲッター、300B刻印、274A(B)刻印・マグネシュームゲッターとファインメットの出力トランス&チョーク(チョークインプットでWチョーク)等々を用いて、長年のノウハウをつぎ込んだアンプですから、このくらいの音は出てもらわないとという自負も無いわけではないですがね・・・。
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番、リヒテル、カラヤン、VSOです。
その昔サンプル盤ということで手に入れた物です。
久しぶりに取り出してみましたが、’62年の録音がこんなにもいい音がするのかと驚きました。
チャチャチャチャーンで「チャーン」の所リヒテルがピアノを目いっぱい(?)弾きますが、その響きがスピーカーを超えた上方から聞こえてくるのです。「チャーン」とリヒテルが強打した音が、そうピアノを強く打つたびに、あの夏の花火大会で尺玉を打ち上げたかのように、更に上方から降り落ちてくるのです。
え~、ナニコレ、フルオケの音に負けずに天井から落ちてくるかのようです。以前はここまでの高さは出なかったなあ~。と驚くとともに音場の大きさ深さ・高さに痺れました。
何か、ピアノのフォルテの音が天井に跳ね返って聞こえてくるような感じと云えばいいでしょうか。
しかも、全体のバランは安定したピラミッド型でどっしりとしています。
しばらくそういう状態が続いた後、オケとピアノが一体となって素晴らしい演奏が展開されていきます。
カラヤンは、あまり持っていないのですが、僅か数枚の内の優れものです。
多分リヒテルだったからこの素敵な音楽が生まれたのでしょうね。
’62年9月録音のレコードが、こんなにも鮮明に艶っぽく鳴るのですから、この辺のLpを全部取り出して聴いてみたくなりました。
まぁ、幾日かかるかわかりませんが,せいぜい日に1枚か2枚、年内には無理ですね。でも、また楽しみが増えました。
有難い事です。
我がアンプ、苦労しただけの事はあったんかなぁ~と・・・。
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ブログ10年感謝!
http://sankanti.exblog.jp/33623707/
2023-11-24T07:28:00+09:00
2023-11-24T07:28:52+09:00
2023-11-24T07:28:52+09:00
sankanchi
音名経者(おとなふもの)
2013年11月24日 ボケ防止のため拙いブログを始めてみましたhttps://sankanti.exblog.jp/20952725/が、お仲間の皆様の温かいご支援とご指導を戴きながら、お陰様で満10年を迎えることが出来ました。
有難うございます。
音楽再生&オーディオに関わって60年、タンノイに魅せられて半世紀、オートグラフ・オリジナルに出会って44年余ようやく最近飴色REDが歌うようになってきています。
黄昏親爺を自他ともに認めるようになって、「あく」が抜けてきたのでしょうか、音楽が自然で美しく再生されるようになってきています。
この秋、喜寿を迎えることが出来ました。
平均寿命まであと数年ですが、何とか音楽を楽しめる聴覚はまぁ健在です。
聞こえるうちは、続けるとともに更なる向上を目指していくつもりです。
お仲間の皆様におかれましては、今後ともよろしくお願いいたします。
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石英シリーズ㉚ WE300B刻印シングルモノアンプの脚 OPT-30HG20SS HR/4
http://sankanti.exblog.jp/33589639/
2023-11-12T08:53:00+09:00
2023-11-12T08:53:48+09:00
2023-11-12T08:53:48+09:00
sankanchi
WE300B刻印シングルモノアンプ
パワーアンプのヒーター回路の脚にGR-SS/2を置いて、情報が増え音楽が瑞々しくなり喜んでいたが、本体の脚30HG20HR/4(すりガラス)とSSとの違和感というか方向性の違いというか、が感じられるようになってきました。
「ピラミッド型バランスでいい音」が好きな「件の友人」に言わせると、お前さんの嗜好が変わってきているので、遅かれ早かれそうなると思っていたと・・・。
そこで、30HG20SS/4と交換することにしました。
これで、ようやく同じ空がみられるなと彼は宣うのでした。
小生は、穏やかで情報量の多い音に肯くしかありませんでした。
それから、1週間ほどして、イマイチ乗り切れない何かを感じ、悶々としていました。
福井の「オーディオスペースコア」のブログを覗いていたら、プリアンプの下に30HG20SSを置くのにデフォルトの脚よりも更に4角の端に置く方が良かったという記事がありました。
そこで、マネして従来は端から3㎝はあかしていましたのを1㎝にしてみました。
いやー、これが効きましたね.(まぁ、聞いたことが無いお方は信じがたいと思いますがね)
何か、もやもやしていたものがスッキリと晴れあがったようで、随分と見通しが良くなりました。
こんな感じですが、落ち着いて再生される音楽を楽しむことが出来ます。
GR-SSと30HG20SSとでようやく「同じ空の色」が見られるようになってきたのです。
リヒターのマタイの初版、なかなか再生するのが手ごわいのですが、音場の見通しが良くなり合唱が奇麗に聞こえるようになってきています。
「ピラミッド型バランスでいい音」を志向してきて、ようやく目鼻がついたかなという感じです。
勿論、石英インシュレーターが音を出すわけでもありませんが、上に乗っかる機器の本領を発揮させるということにかけては「天下逸品」の類かと思います。
こんなにもアナログ盤にはいい音楽が詰まっているのか、と最近とみに感じております。
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石英シリーズ㉙ WE300B刻印シングルモノアンプヒーター回路の脚 GR-SS(その8)
http://sankanti.exblog.jp/33564766/
2023-11-01T08:06:00+09:00
2023-11-01T08:07:55+09:00
2023-11-01T08:06:41+09:00
sankanchi
WE300B刻印シングルモノアンプ
球ならぬ石英転がししてみたがメーカーランク違(たが)うべからず
山間の自遊人
前々回の記事https://sankanti.exblog.jp/33475339/の書き込みで、S.Oさんが「石英転がし」と命名してくれましたので、この2週間ほどみいしみて「転がし」てみました。
左からOPT-1HR、30HG20HR,30HG20SS HR,GR-SSです。
以前のJ1project The Base にすると20年程時間が戻ったような気さえしました。懐かしかったですが、とても戻す気にはなれません。
OPT-1HR/4から聞き始めます。(以下全てモノラルで)
澄んだ粒立ちの良い音が出始めてきました。
30HG20HR/4(すりガラスタイプ)では、4個置きで聴くのは初めてですが、2個よりもずっといいです。スケールが出てきて高域が良く伸びています。以前の「ハイバランスでいい音」志向の時でしたらこれでOKでしょう。
(GR-すりガラス仕様も聴いてみたい欲望にかられました。)
30HG20SS/4では、より低域が出てきて安定感が増しました。バランスもよく、もうこれでもいいんじゃないか?とすら思いました。
GR-SS/2にすると、更にレンジが上下に伸びて有機的な解放感に満ちた音場が醸し出されます。あぁ、これが300B刻印アンプ本来の音かと思いました。ここまでいい音(信号)が来ているんだな~というのが素直な感想です。
仕方が無いので、
GR-SS 4個入り手に入れてしまいました。
ほら、みたことか!
そんなこんなら、5月に発注しとけばよかったのにと「件の友人」にどやされましたが、ただ黙ってよそを見てごまかしました。
まぁ、こんな感じです。
体積は、GR-SS 1個で30HG20SSの4個分以上ありますので、前後で2個使えば30HG20SSの8個分以上ということになります。
「球転がし」ですと、システムとの相性や好みにより、価格グレードとおりにはいかないということがままありますが、今のところ「石英転がし」では、「信者さん」の必殺フレーズ「ラインナップ上のグレードの違い」に頭を垂れるよりありませんでした。
こんな感じで楽しんでいます。
これも落ち着いたら300Bアンプ本体の脚も検討しなければと思っています。
まぁ、やるべきことが無くならなくてよかったじゃん!
とか言われてへへへ・・・・・。
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PAUL DESMOND Ⅰ
http://sankanti.exblog.jp/33520202/
2023-10-16T09:44:00+09:00
2023-10-19T11:52:30+09:00
2023-10-16T09:44:43+09:00
sankanchi
レコード盤(ジャズ)
昨日、件の「小唄の粋人」の演奏会に行ってきました。
新型コロナの関係で久しぶりの晴れ舞台である。
一部では、小唄を披露した「春日豊香永(「小唄の粋人」)」ですが、二部では師匠の「春日とよ艶静香」さんとペアーで三味線を弾いていました。
小唄に三味線を聴いていたら、帰宅してから無性にDESMONDが聴きたくなりました。
それも、ブルーベックものではなくて、torch songs、つまりジム・ホールとのRCA盤です。
最初に買ったモノラル盤はすり減らして、今は、ステレオ盤を聴いています。
ジャケットも含めてそれなりに傷んでいますが、良質盤になかなか出会えないので、諦めムードです・・・。
それでも、デスモンドとホールのコラボに酔いしれてつい聴き返してしまいます。
小唄と三味線も良かったけれど、アルトとギターも絶品だよな~と一人で悦に入っています。
デスモンドはアルトの一番手で、次がペッパー、ホッジスとつづきます。
今日は、
を取り出しました。
ご存じ、「黒いオルフェ」がお目当てですが、結局全部聞いちゃうんですね~。
デックスのBN盤(4204)https://sankanti.exblog.jp/30048994/もいいですが、やっぱりデスモンドでしょーとなってしまいますね。
これも外せない一枚ですね。
表題曲も勿論素敵ですが、アルトとギターのつつましくも美しいコラボが堪能できます。
なかでも「That Old Feeling」はZootのArgo 608盤https://sankanti.exblog.jp/27365515/と甲乙つけがたい名演で、大好きです。
またDESMOND BLUEなんかもRCAで出ていましたが、こちらはWITH STRINGS物なので、いつの間にかどっかに消えてしまったようです。
あとRCAにはこんなのもありました。
タイトルそのもので、まぁ時に取り出して楽しんではいます。
小唄(歌い込んだ声)、三味線(弾き継がれた技)、見事であり惹きこまれました。
デスモンドとホールもかけがえのない「職人」であり、素敵な音楽を奏でてくれます。
孤高の存在のデスモンド、最後まで手放せないでしょうね。
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石英シリーズ㉘ 上置きの再検討
http://sankanti.exblog.jp/33475339/
2023-10-02T09:44:00+09:00
2023-10-02T09:44:23+09:00
2023-10-02T09:44:23+09:00
sankanchi
WE300B刻印シングルモノアンプ
前々回、300Bアンプのヒーター回路の脚をOPT-30HG20SS HR/4として、
有機的な解放感に満ちた再生音に痺れておりましたが、そのうちVnの余韻やピアノの余韻(特に高域の)に僅かな違和感を感じる様になりました。
う~ん、何なんだこの感じは?
その昔、「山は富士なら、酒は白雪」というコマーシャルがありましたが、やや甘口で口当たりのいい、下戸の小生でも飲みやすい酒でした。
その後新潟に遊びに行った折、知人から「越乃寒梅」という酒(何か新潟でも本物はなかなか手に入らないとか)を飲まされ、あまりの清々しさ(一般の酒のような癖が無く、上等の白ワインのような口当たり)にスーと喉をとおり、ついコップ2杯も飲んで腰を抜かしたことがありました。
30HG20HR(すりガラス)2個+OPT-1HR2個の音は、白雪を想わせます。
30HG20SS4個の醸し出す音は、その「越乃寒梅」みたく、耳とおりの良い癖のない音です。
そこに、すりガラスのOPT-1HR(ф20×20mm)をのせると、口当たりの良い、聴きやすい音なんですが、なんか混ざっているんかな~という感覚がしてきました。
そこで、
ヒーター回路に載せたOPT-1HR2個のうち、チョークインプット用のチョークの上を残して、2段目の上は外してみました。
うん、何か少しスッキリしてきたかな。
しかしまだ、高域の端にちょっと持ち上がった所があるんかな、このポイントがすりガラスと組み合わせた場合には聞きどころ(旨味?)となっているのかも。
悪くはないが、と
次は、300Bヒーター回路の上は総て外してみました。
一聴大人しくはなりますが、スート高域が伸び切り、いいですねー。
すりガラス+1HRは僅かに高域が持ち上がってすとんとその上が落ちている様で、聞きやすくはありますが、クラシックのVnやPianoの最後の余韻がやや少なくなっています。
SSタイプ4個は、そこの持ち上がりは無く、その上までスート奇麗に伸びています。
あぁ、これは、SSタイプ4個のみで、上置きは無い方がいいな~、となりました。
以前、カルダスの電源ケーブルClear BeyondをClear Beyond XLに交換した時、前者は上も下もよく出ていてオーディオ的には気持ちがいいが、同 XLにしたら上も下もスートよく伸びていて、前者は所謂「出てます低域&高域」の感じが否めず、XLと比較できないなと述べました(尤も価格もそれなりですが)。
30HG20HR(すりガラス)2個+OPT-1HR2個の音は前者で、其れ単体では悪くはないが、SSタイプ/4個と比べるとやはり価格差というかグレードの違いを感じざるを得ないのでした。
SSタイプ/4個の特に高域にピークが無く、スーと伸びて余韻が消えゆくさまは素晴らしいです。
一方、300Bアンプ本体の方は30HG20HR/4個を足にしていますが、チョークインプットのトランス(前段&後段)の上には、OPT-1HRを載せた方が良いので、相性(?)があるのでしょか。
いずれにしても、300Bアンプ今少し検討してみる余地がありそうです。
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MAURICE GENDRON
http://sankanti.exblog.jp/33442354/
2023-09-21T07:57:00+09:00
2023-09-21T10:12:16+09:00
2023-09-21T07:57:08+09:00
sankanchi
レコード盤(クラシック)
8月の中旬、BACHの無伴奏チェロ組曲https://sankanti.exblog.jp/33339423/の項で、GENDRONのチェロの響きについて「チェロの音色(録音も含む)も一番それらしく」と述べましたが、その後も時折引っ張り出しては楽しんでいました。
毎日ではないですが、涼気が立った朝には、箱庭にアキアカネ(赤とんぼ)が2~3匹飛ぶようになってきました。
そんな日は、何故かGENDRONのチェロを引っ張り出しては聴いています。
’60年代中頃 6 Vc SONATAS OP14 見開きハードカバージャケット 濃い朱赤に銀文字
バッハのチェロ組曲の次に好きな盤で、時々取り出しては楽しんでいます。
中でも5番が素晴らしく(フルニエのDECCA10インチ盤LW5196フラット重量盤と双璧をなす)、3番が続きます、一通り聴いた後でまたこの2曲は聴き返してしまいます。
「緩徐楽章の旋律の美しさは、一般的なヴィヴァルディ観を正さずにはおかないものがある。また、ジャンドロンの演奏が素晴らしい、この曲の良さを淡々としかも余すところなく歌いあげている。一切の作為や誇張を避けてこれだけ惹きつけてゆくのは、非凡な力量と云えよう。(レコ芸’69年7月号)」
録音もよく、ジャンドロンの響きに癒されます。
’63年 Hi-Fi STEREO 臙脂に銀文字 フラット重量盤
コレマタ、PHILIPSの好録音でHi-Fi STEREOを堪能できます。
「シューマンが特に素晴らしい、ジャンドロン特有の太く滑らかな音色で入念緻密に弾いていて、この夢見るような情緒溢れる極めてロマンティックな協奏曲を見事に統一して聞かせる。(レコ芸評)」
チャイコフスキーの「ロココの主題による変奏曲」も感情を込めて弾かれ、つい、いつもより音量を上げて聴いてしまいます。
’60年 臙脂に銀文字 フラット重量盤
「ジャンドロンはその音自体に魅力と表情を持ち、それが大きな力となっている。上品で、懐かしい憧れを秘めた、実に好感の持てる音色であり、それが自然と滲み出てくるのである。ボッケリーニは、オリジナルな手稿をシュトルツネガーが校訂した版による数少ない演奏の一つだが、カザルスの作品を熟知した流麗な指揮とともに、原曲の古典的な美しさを余すところなく表出している。(レコ芸・福本健一)」
これもフルニエのDGG盤チューリップ139358SLPMと甲乙つけがたい名演である。
’62&66年 濃い朱赤に銀文字
「ジャンドロンは、色彩的なニュアンスを大切にした、デリケートな表現をきかせる。ピアノも粋な演奏を聴かせ、パートナーの持ち味を良く生かしている。(レコ芸・出谷啓)」
優しく美しいドビュッシーである。
(また、裏面のグリューミオーも素敵だ。)
へへ、〆はやっぱりバッハの無伴奏になる。
今日は、3番である。
「1960年代の中頃からは,求心的内省的なバッハと反対の、楽しく説明的にバッハをきかせる傾向が出始める。先ず、ジャンドロンが軽快なテンポで流麗柔軟なバッハをつくりあげた。解釈も中庸をゆく、誰にも納得できるものになっている。(レコ芸・井上頼豊)」
ここには、構えて聴かなくてはならないような難渋さは微塵もない。
楽しく、気持ちよく、チェロの響きに身を(心を)ゆだねることができるのだ。
ジャンドロンのチェロとそれを可能にしているPHILIPSの好録音がある。
なお、ジャンドロンにはシューベルトのアルペジオーネ・ソナタ(PHILIPS802805LY)も手持ちでありますが、折を見てアルペジオーネ・ソナタの項で紹介したいと考えています。
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