ATE-2 Ⅴ |
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2015年 12月 05日
名か実か
ATE-2フォノ回路の4μFのコンデンサー、付属のauriーcap(フィルム)からWEの中で模索して、231A3μF+CPV09A1 0,47μF+MCDA0,022μFで何年か落ち着いていた。 WEの287A4μFに比べると231Aは3μFと容量は少なくなるが、カップリング用オイルコンデンサーとしては音質的にはずーっと滑らかで、WEST-CAPやMCDAを加えるとほぼ満足の出来る再生音でありました。 心情的にも、かのWE230Aとの連番(?)ということが有ったかも知れない・・・。 (尤も、230Aも結局小生には使いこなせず放出してしまいましたが。) この初秋、縁あって、WEST-CAPのCPV09A1 0,47μF600Vをまとまって手に入れることが出来ました。誠に、タイミングが良かったと思います。 電源回りを中心に使う予定でしたが、お裾分けした若い球友に煽られて、このWE231Aと勝負(?)してみることになりました。 えー!片チャン6個も着かないよ?というと「実働的にはこの回路では1μFからあれば十分」とのご託宣を戴き、取り敢えず、片チャン2個で試して見ました。 例によって、片チャン毎のモノラル盤での比較です。 WE231Aは中域に凝縮された濃い再生音で、勿論悪くはありませんし、特に古いモノラル盤は抜群です。一方、CPV09A1×2個(0,47μF×2)の方が、レンジも広く厚み艶もあり、浸透力でも勝っております。(都合、片側4個まで試しましたが、2個で十分でした。また、こちらではMCDAは加えない方が純度が高く、Goodです。お陰で、アンプ内部も上写真のようにスッキリしました。) 簡単に交換出来ますので、結局、ステレオ仕様でも比較しました。ステレオでは、更に音場が広く、抜けは勿論ですが、奥行き感も出て、臨場感が増しており、JAZZが楽しく聴けます。随分とお世話になってきたWE231Aですが、「何を使っているかではなく、どういう音楽が鳴っているかだ!」という先達のお言葉に頭を垂れるだけの結果となりました。 球の場合には、小生などどうあがいても、刻印やトップマーク、メッシュの醸し出す魅力には敵いませんが、オイルコン等の部品の場合は、多分使用方法にも問題があるのでしょう、必ずしも古いWE至上とは限らないのかも知れません。 要は、己が良しとする、再生される音楽が楽しく聴ける物が、至上と云うことでしょうか。 ’50年代前半に録音された「ジャニー・ギター」、Peggy Leeです。ようやく昨年、輸入盤を手に入れました。(EPのオリジナルを捜しています。) WEST-CAP CPV09A1にしてから、歌は勿論ですが、間奏のギターが「切なくも、優しく、美しく」鳴るようになりました。たった数小節ですが、ここが美味く再生されないと歌の魅力も半減してしまいます。 若い球友には、小生の様なオールドタイマーが憧れた程のWE信仰もないのかも知れません。その分、冷静に判別出来るのでしょう。 同世代(団塊の)の悪友と付き合うのは、お互い大層気楽ですが、若い人は時に気遣いがいります。しかし、こうして新しい見方を教えてくれもします。 まあ、出来るだけ、色々な世代の色々な職業の方とお知り合いになれたらなあと思っております。
by sankanchi
| 2015-12-05 12:44
| フォノイコライザー(ジャズ専用)
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