昔は柙中の玉たるも 今は糞上の英となる
石崇「王明君詞」
小生にとっては名花と云えば、1にAmeling、2にStader、3、4がなくて5にStreichでしょうか。(MartzyとStolteは別枠)
Stader は10inch等のモノラル時代は、DGGの共通ジャケットがオリジナルだし、Ameling のH/M時代はBrahmsの見開きジャケの中写真(後出)くらいで、Bachは四枚もあるのに顔写真無し(一番残しておいて欲しい時期なのに!)ということで、Streich の登場です。
sings famous waltzes and unforgettable melodies です。Streichの右顔、左顔(どちらから撮っても美形として有名)で、Last Rose of summer(庭の千草)が入っています。左がOriginalで、ジャケ裏下10.55の印刷、右は1/57です。両盤共に見開き糸縫いジャケのFlat重量盤で、レーベルは少々異なっています。所謂、彼女の出世盤とされています。
Mozartの二枚、左はWerbaのPianoで見開き糸縫いジャケの裏下に1/57と右はオケ伴で1/60と印刷されており、共にFlat重量盤です。再生は左のピアノ伴奏の方が良好で、オケ伴にはステレオもありますが、モノに比べると音質が更にプアであまり聴く気にはなれません。
左は Streich Singt Lieder Von Schubert でステレオのFlat重量盤ですが、ジャケットがありません。ユニオンで激安で買った物で、透明なハードケースに入っていました。盤質は極上で何でこのようなレコードがと訝るほどです。たまにはこうした盤に出会います。(もっとも、寺島氏には「ジャケットの無い女性ボーカル物なんぞくれてもいらない」と云われそうですが)。他に、HaskillのK415等(DGG、Flat重量盤)も同様に手に入れました。足繁く通っているとタイミング良く手に入ることがあると云うことです。今は、体力、資力共に減少して行く一方で・・・・・。
右は、Arien aus den Opern で見開き糸縫いジャケの裏下11/56のFlat重量盤です。
年年歳歳花相似たり 歳歳年年人同じからず
劉希夷「代悲白頭翁」
やはり、Backhaus 同様落とすわけにいかず、見つけてみました。
左上はBrahms(H/M)’68年録音(Bachは’64年から録音があるが・・・)、右上は’70~’72年、右下は’69年、左下は’77年録音、必ずしも録音年と写真年齢が一致してるとは限らないとは思いますが、10年の歳月はいかに名花といえども、抗えないようです。
何時でも好きなときに、好きな時代の名花を我が音楽室に呼び出そうというのですから、それなりの接遇も必要かと思っております。