ステレオ盤とモノラル盤 |
前にAmelingのBach BWV202について(私的には、SPを片側だけ繋いで聴くモノラル極厚盤に痺れております。)とOriginal盤の項で述べましたが、その他にも、ステレオ盤に劣らず良く聴くモノラル盤が結構ありますので、その中から幾つか拾ってみます。
昔、お茶の水にあった専門店「パパゲーノ」の店主に強く薦められて、モノラル盤を買ったことを思い出します。(ステレオ盤はその数年前やはり同店で購入し、良く聴いていた)。かの店主曰く、「音を聞くならステレオ盤、音楽を聴くならモノラル盤」と。
不惑の頃のことです、結構音量を上げて時には部屋を揺るがしていたころで、ほとんどモノ盤には興味を持たなかったのですが、毎週のように世話になっている香川さんが、そこまで云うならと手に入れておきました。今では、音量も年齢相応で、同じレコードならモノラル盤をAnnalogに載せる方が多い様な気がします。なお、Vol1と2は組で時々見ますが、番外編はあまり見かけないようです・・・。
Barchet盤で味を占めた小生は、そもそも外盤に深入りする切っ掛けとなったBrucknerにも手を出しました。
Bachのマタイです。
Klemperer PO盤(’60&’61年録音)は、ステレオ盤を何度か出し入れしました。どう聞いても、位相が合っていないような音場(特に女声)で、処分しては、買いを繰り返しました。今は、一応持っていますが、聴くのはモノ盤ばかりです。こうした盤は、さっさと見切りをつけないと千枚目標は無理でしょうね!
(もしかすると「新氏」が云われる絶対位相の問題かも知れませんが・・・。)
大好きなBackhausを落とすわけにもいきません。Beethovenばかりでなく小生にとっては総てが愛聴盤です。(Lipatti,FrancoisもMay Favoriteです。)
もっとも、RiversideのBill Evansの四枚(Featuring Scott La Faro。’59,’61年録音)などはどう聞いても、小生はステレオ盤に軍配を上げますが。(コテコテのJAZZマニアにはお叱りを戴くかも・・・)。
素晴らしいコレクションの数々。まさに垂涎の逸品揃いですね。
ワタシなんぞはもうとうにオリジナル盤漁りは諦め、出来る限りオリジナルに近い盤を購入するようにしています(資力が無いもので。。。)
シューリヒト&VPOのブル3が大好きなので、これだけはオリジナルを手に入れたいと思っておりますが。。。(笑)
ところでモノラルLPを再生する際のカーブはどのようにされておられます?
拙宅ではサウンドボックス社のモノラル専用フォノイコライザーを使っています。
60年代のプレスでもDGGなどはAESでカッティングしておりますし、DECCAやCOLOMBIAの一部でFFRRを使っていますので、RIAAで再生しますとやっぱり音が変です。
実に悩ましいところですね(^^;)
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。
同じ初期盤レコード好きでも傾向、好みが微妙に違うのが面白いですね。私も、モノとステレオ両方出ている盤ではモノを買うことが多いです。シュタルケルのバッハのマーキュリー盤もモノを買いました。モノの方が音が<厚く・深く>出て、実体感が増しているような気がします。
ヌヴーは是非何枚か揃えてみてください。あの集中力は誰にもマネできない特別なものです。モリーニの良いレコードははWestminsterに録音したのものですが、小品を集めたレコードが2種類出ています。両方とも結構な金額です。イダ・ヘンデルは最高の録音はロシア・メロディアのバッハ・シャコンヌとコレルリ・ラフォーリアが入った盤(モノ)です。このレコードは古今東西私の30年のレコード暦の中で最高のヴィイオリンの音(録音)・演奏かもしれないと思います。これ以上のヴァイオリン(ストラディ・バリ)の音は未だどのレコードからも聴いていません。(笑)
「モノの方が音が<厚く・深く>出て、実体感が増しているような気がします。」全く同感です。シュタルケル、ヘンデルそれにヌブーと小生が持っていない(聴いたことがない)物ばかり出てくるようで、再び「レコもは」の世界に浸かりそうで弱ったなー・・・・・。
(強制的に減らそうとしているので、そうで無い理由があれば喜んで戻ってしまいそうです。)またぞろ、女房殿と・・・、今は先のことは考えない、考えないというところです。
また、教えて下さい。よろしくお願いいたします。